学習学と「家事」

 3日に1度、このブログをチェックしてくれているという院生さんがいたので、久々にアップ。
 昨日6月18日に、R-GIRO(立命館大学グローバルイノベーション)の研究員N君によるライスボールセミナー(おにぎり2個つき若手研究者の研究発表)での発表がありました。
 タイトルは「夫婦における積極的家事参加―主体的な学習を可能にする『学習学』アプローチ」。N君は、R-GIROの、わたくしが代表の研究プロジェクト「対人援助学の展開としての学習学の創造」(2010〜)の一員として上記のタイトルでの発表とあいなったわけですが、対人援助学も遠くにきたものだ。
 この「学習学」(Learner’s science)プロジェクトなるものは、そもそもは、「学生ジョブコーチ」(RSJC)の実践のこれまでの過程でクローズアップしてきた、障害のある個人において今以上に「業務」に積極的にコミットすることが可能なのではないか、それによって仕事自体が強化になるような状況を生むためにはどんな方法があるか、という「セルフ・マネジメント」のテーマが基調にあります。このテーマは、当然のことながら、当事者を支援する学生たちの行動についても同型的にとらえられ、さらに一般的には、若い学生や卒業生にとっての就活や継続的就労における課題としても考えることができます。
 このプロジェクトはこうしたテーマを基本に、若手研究者がそれぞれが持つテーマと「連携・融合」しながら進行してきました。で、今年からは「家事」をテーマとしたN君との連携というわけです。
 ところで家事って何だろう。フロアから「自分は家事はすべて(妻に)まかせている」という男性からの発言があり、それについ触発?されて「自分は、単身赴任で100%家事をやっているんですけど・」と対抗しちゃったんですけど、おひとり様は自分で料理するとき『家事』やってるって思うかな。家事は夫婦とか家族で初めて発生する「関係的概念」?
 どうなる「学習学」?