北京からのお客様

 先月末の北京出張で訪問した自閉症の教育施設「星星雨教育研究所」のお二人のスタッフがR大に訪問されました.G県にあるM学園という施設を基地として2週間の研修でこられています.その施設の園長先生であるI先生と車でやってこられました.遠いところをごくろうさま.
 おふたりは星星雨の主要スタッフで,前回当方があちらに訪問したときにもトレイナーとして仕事をしているところを見せていただきました.わたくしに強化子の卵ボーロを下さったかたでもあります.「一宿一強化の恩」.熱烈歓迎.
 おふたりには中国の障害児(自閉症=「孤独症」)教育事情などについて改めてお聞きし,こちらからはR君(また通訳に活躍)の研究と,Nの研究をPPを使ってご紹介.創思館の案内などして,近場の名所にご案内.金閣時は,夕方の陽に照らされてきれいでした.竜安寺では,えらく長い時間,Rがミニチャのおいてある場所で説明してるんで,「それが石庭だと思われるんじゃないか?」とか余計な心配したりしましたが,「どこに座って眺めても,石の数が違う」という重要なポイントを説明したことが後で判明.そんなふうになってるとは知らなかった.文脈でみえるものが違うと.脱構築ポストモダンな庭だったんだ.勉強になりました.留学生に教えてもらったわい.
 明日日曜日は,関西某大学でS教授のところの,フリーオペラントの見学と研修にいかれます.星星雨では,わりとストリクトにロバース流訓練をしていたようなので,こんなのもあるよ,という事で当方が推薦しました.わたくしはさすがに卒論の締め切りなどあって同行できず,これもR君にお願いしました.
 ディスクリートなロバース流の方法と,「先行刺激」を出さないとするフリーオペラント,そして,選択肢としての先行刺激を積極的に示すべきというわれわれの立場との比較などについてお話をして,よく理解していただけました.私の話ではなく,R君がうまく補って通訳してくれたので理解していただけた可能性が高いですが.論客のM学園I先生とも,ずいぶんとお話をしました.
 「ごはん食べさせてあげるから,また北京にきてください」
 mo「はい.ごはんさえ食べさせていただければ喜んで」