バリアフリーに一言

marumo552006-10-11

 電話(!)で、ブログの感想をいただいたM様へ。
「対人援助学」という表現はわかりやすいとのお言葉ありがとうございます。
学内でもこの表現がダサイ、「対人」と言っているけど、相手は家族や組織もあるのではないか、といった、少々的外れな批判などがあるなかで、そのようなお言葉はありがたいです。

 さて、バリアフリーについてのご意見で、外出しているとき「つらくなって、ちょっと横になりたい」という場合があると。ところが、最近の駅のベンチでも公園のベンチなどでも、さらにはもちろん公共交通機関でも「横になる」ことを許さない状況がある、とのこと。確かに、ベンチも「パーソナル席」で、いわゆるベンチシートのベンチというのは少なくなる方向にある?

 なるほど。病気とはいえないまでも、「ちょっと時々横になれば回復する」という状況にある方は結構いるかも知れませんね。座ることは許しても、横になるというのは、けっこう高いバリアありますよね。
 ふつうに行動するために様々なバリアを排除するというのは考えやすいですけど、ずっと「普通の行動を維持する」ためのバリアフリーじゃなくて、「時々休むことで生活が可能」という援助設定も、バリアフリーのひとつの大切な要素かも知れませんね。
 「時々休む場所」って、ま、横になるのはともかく、少なくとも「気楽に座れる場所」そのものも、減ってきているかも知れない。有料でないと。

「ときどき休めるバリアフリー」ちょっと頭に入れておこうと思います。


写真はベンチひとりじめの衣笠猫1号。