北九州に行ってきました。

marumo552008-01-21

 土曜日の午後から北九州に出張。日曜日(20日)の午前中に、北九州市主催(北九州市発達障害者支援体制整備事業・圏内支援体制整備事業)の講演をやらせていただきました。タイトルは「発達障害がある人を支援するとは−対人援助学の立場から−」。
 雨の中、ご参加くださいましたオーディエンスのみなさま、大変、ごくろうさまでした。

 北九州は、行動分析学による対人援助に関しては先進地域ですが、個人的には、20年以上前に、当時小池学園の山根先生や松原先生に愛知県コロニーでお会いして以来のご縁です。山根先生や松原先生の実践については、行動分析学会8巻1号(「ノーマリゼーションと行動分析」特集号)や、立命館大学人間科学研究(第2巻「ヒューマンサービス(対人援助)の科学」の生成http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/hs/hs/publication/files/NINGEN_2/ningen2.htm
「学術フロンティア推進事業プロジェクト研究シリーズ.11号「対人援助学のひろがり」http://www.human.ritsumei.ac.jp/project/archive/series/index.htm#s11
などをご参照ください。
  
 当日の私の発表内容につきましては、以下のMさんからのメイルをご参照ください。わたくしの発表より、よくわかります(とほほ)。

              • 以下Mさんからのメイル-------

 おはようございます。昨日の講演会におきましては、お忙しい中対人援助学の視点からのご講義、本当にありがとうございました。毎日、先生のブログで勉強しておりますが、直接お話しを聞くことができ自分の頭の中を整理することができました。
 今回、新たに学習できた点は、 IEPは障害のある人が「FA宣言」によるキャリアアップを図るための書類のようなものであるという点です。対人援助学の共有ミッションの一つは「援助ー援護ー教授」の連環的発展性にあることは分かっていたのですが、それを個人のキャリアアップに繋げていくという視点は大変分かり易くまた理解しやすい説明で「そうだ!」と納得することができました。
 障害のある個人のキャリアアップを図るためには、その個人が置かれた環境の中で自ら弁別刺激を開発していくスキルを持つ必要があると思いますが、そのために過不足のない援助(弁別刺激の呈示)が大切であるという対人援助学のもう一つのミッションも「なるほど」と頷けます。
 また、障害のある人を受け入れているいくつかの企業が、単に障害者雇用率を満たすためではなく、その個人のキャリアアップを図ると共に、その個人に対して援助する企業側のマネージャーのマネージメントスキルが試され、またそのスキルの向上を図るうえで有効な人事管理システムとして機能しているというお話しに、企業の経営戦略のしたたかさに驚かされました。このしたたかな部分が、福祉という「優しい」風土に不足していることが結果的にノーマライゼーションを遅らせている要因かも知れません。
 この点についての企業側からみた障害のある人の雇用の考えやその場合のマネージメントの方法等について、研究会等の場がありましたら、是非勉強させていただければと思っております。

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 というわけで、来年度には、就労に関わる研究会なりシンポジウムをご一緒に開催したいと思います。

 ふぐ、ごちそうさまでした。10年以上前にそちらで講演させていただいて以来の「ふぐ」でした。
いつもマンドしてるみたいですいません(次回もよろしく)

 あ、それと参加いただいた、学校や施設のみなさま、また講演などの仕事ありましたら、メイルください。細かく稼いでおりますので。