北京師範大学

 北京師範大学に訪問。目的その1.どのように学生に障害児教育を行っているか? 2.大学と地域との連携、3.R大と北京師範との連携のための協定の打診、という公務です。1は、S先生の科研費のお仕事。2は、個人的興味と、昨日の星星雨の田先生から、これしっかり売り込んで来いと頼まれたミッション、3.は、研究所のお仕事。
 今日は、大学に到着してから約束の時間まで少し余裕があったので、1階の売店とかをうろうろする。と、ロビーで若い学生がみんなで真剣に議論しているので、なにげにすぐそばに座って、何やっているのかひろげているテキストをのぞいたりする。みなとてもまじめそうで、さすが北京一の師範大学。で、勉強のじゃましました。営業かけたりしてみよう。
  君らの専攻なに?
 「教育学です」(師範大学だから当然か)
  いま、何勉強してるの?
 「心理学です」
ほおお、おじさん日本からきた心理学の教授。じゃ、スキナーって知ってる?
 「すきなあ?僕らまだ1年生で3ヶ月しか大学で学んでないし」
スキナー知らないの?
 「あ、もしかしたらスチナーのことですか?」
中国ではそう(ぼくの耳には聞こえる)発音するのか。へええ、3ヶ月でたいしたもんだ。じゃオペラント条件づけって知ってる?
 「(おじさんしつこいな)ぼくら、ミリタリートレイニングを受けて大学入って間もないので詳しいことよく知りません。」
 はい、ごめんなさい。おじゃましました。どうぞ勉強続けてください。
 そうかあ。いや、でも、スキナーを知っているだけでもたいしたもんだ。ミリタリートレイニングを受けてない日本の学生だって、3ヶ月でスチナーの名前を知ってるやつ少ないよ。だいじょうぶか日本? N、ぼやぼやすんなよ!

 北京師範大学の障害児担当の肖非先生とは、前記の3点について、ほとんど報道インタビューのようにお話を聞く。
 後で聞いた話ですが、別れ際に、通訳してくれたRに、「何年日本で勉強してんの? 中国の方が先に進んでるかもよ。帰って、おれの博士課程にこないか?」って、逆に営業かけられてた。世界中で、大学院生の引き抜き合戦なんだな。本たくさんいただきました。ありがとうございました。抜き刷りとか送らせていただきます。集中講義でもなんでもやらせていただきます。

 それにつけても、中国の食生活は充実している。学食で4元のラーメンを注文したら、注文してから、麺を打ってひきのばして(その間に、コックさん見習いみたいな人が足りなくなった粉をどんぶりで某所から運ぶ)、それで供してくれる。学生さんは皆、プリペードカードを使って、さっさと食されていましたが、早い時間には、地域のお年寄りと思われる人たちが、ゆっくりとお食事をされてました。安い。うまい。これだけとっても、日本に学生を誘致するのは、ほんとうに大変だろうな。