行動の分類も行動です

marumo552006-04-18

最初に業務連絡:
 4月25日(火)に、ゼミの集合写真撮影があります。黒枠に入りたくない人は絶対に出席するように(特に4回生!)


以下、本日の本文
行動分析学特論、応用行動分析の授業に出ている人、ならびに授業資料を請求してくださった全国の(数名の)皆様へ。
上記の授業の第一回目の資料(ABA1)を、私のHPのフロントページにリンクしました。メイルで送るのもめんどくさいのでアップしました。WebCTも使い勝手が悪いし。

http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~mochi/

内容は、このブログでも先日、紹介した変数・相関・因果・行動の分類に関するものです。学外の方でも興味のある方は自由にダウンロードしてください。

 世の中で認識されている「人の行動の原因」なるものの多くは、相関関係からの類推(仮設)にしか過ぎないこと、それゆえ、いろいろな事件のたびにその原因を語るマスコミや「専門家」の言動には気をつけるようにしてください、という話です。「実験」できない以上、その因果関係は不明であると謙虚に考えるクセをつけてください。
わからんものを対象に、エンドレスに議論を重ねるのが「学問」だと思わないでください。

 そして行動分析の中で言うオペラントとレスポンデントに関しては、「それらをそのように分類する」ということも、ひとつの行動であるということ。定義や分類も「恣意的な行動である」という徹底的(ラジカル)な態度が行動分析学のキモでもあります。

なお、授業中に話題にした、観察学習をめぐって(僭越にも)「認知派」と「行動分析派」の「和解」を企てた私の大昔のデビュー論文は、
心理学評論、21(3)、251-263.「観察学習と模倣反応-社会的学習への行動分析的アプローチ」1978年です。
ゼミ学生は図書館でgetしてください。
って、みんな生まれる前の論文だよなあ。

写真は、通勤路の花のトンネル。昨日、ここで、よその車が左の側溝にはまってました。花にみとれたか?