大学院入試

marumo552006-09-24

日曜だというのに、先週に続いて大学院入試。
臨床領域は、グループ面接、レポート、個別面接という3つの作業を1日でやってもらうという体力も測定する試験。対人援助領域は本日は面接のみ。
「選考」という重要な作業における公平性を担保するのは、しかも2日間でのパフォーマンスのみで行うということについては色々と限界もあろうかと思います。
「本人全体をみる」といった趣旨の上で、これまであれこれ工夫されてきたのですが、入学試験で「全体をみよう」という態度も、対人援助学的にいって本当に正しいかどうかは疑問なしとはしないところがあります。
本格的AO入試を長期にわたって行うというプランも、「全体をみる」にはいいかも知れません。が、ここでも教員グループによって経過をみるとなったら、これはゼミ(クラスター)を入学前から行って落第者を出すようなシステムとなってしまうわけです。これでもいいといえばいいですが、だったら、入試は筆記試験1本にして、あとの入学生のケアに時間をとるというほうが合理的であるという考えにもいたります。
昔、高校入試で内申書を重視して選抜をするのはどうかという議論がありました。臨床でも司法試験でもそうですが、指定校より「入試一発」の方が公平だという発想はいまなお生きていると思います。