ケータイ使った鬼ごっこ

marumo552006-10-22

 木曜日は障害区分認定の審査会、金曜日はあれこれ、そしてこの土日はAO入試で、お休みがないな。これから12月まで、まったく「週末」というものがありません。絶命館大学の面目躍如。
 19日の「なずな」さんの書き込みにもあったように、コミュニケーションに関する問題には色々な切り口があります。「鬼ごっこの死と生の回復」(!)とケータイを結びつけるという深みにまで行っている人もいます。「鬼ごっこ」の怖い話は、諸星大二郎の「栞と紙魚子」シリーズにもあったな。
 もちろん、バリアフリーというものを考えるとき、「障害」ということに関して、もちろん医学モデルでもなく、そして単純な社会モデルでもない、というとき、様々な課題や切り口があるのもまた事実です。
 このとき、私は対人援助という第二者的立場からなにができるかという実践的観点からこれを考えているので「行動モデル」というものを使っています。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/hs/ningen/NINGEN_2/02_011-019.pdf

 携帯について様々なアンケートをしてもらってますが、その中にも、「あたたかいコミュニケーション」であるとか、対人関係の在り方そのものの特性を挙げている人もいます。

 ケータイについてのそうした心理的社会学的な考察は、これまでもいろいろな人が書いています。そういう方向に興味がある人には、以下のような本もあります。


香山リカ・森健 「ネット王子とケータイ姫―悲劇を防ぐための知恵」
岡田朋之・松田美佐「ケータイ学入門」
武田徹 「若者はなぜ『繋がり』たがるのか
小林正幸 「なぜ、メールは人を感情的にするのか」

 興味のある人は読んでください。ただし、「バリアフリーのための心理学」という文脈の上で、それらをどう位置づけるかという観点をお忘れなく。
 そして、感想文をこのブログもしくはプチレポートで発表してくださいね。


写真は先日栃木に出張した帰り、夜おそくなって新幹線が名古屋までしか行ってくれなくて、駅前に泊まったときに見たお店。おもろい名前。