Unclear Chinese?

marumo552006-10-28

 昨日、人間研主催「東アジアの障害児教育・福祉シンポジウム」が創思館で開かれました。
中国、ベトナム、タイ、and 日本の研究者から、それぞれの国の歴史と状況の紹介がありました。なかなか面白かった。IEPの概念とか制度とかアジア各国でけっこう進んでいるみたいですね。通訳の井上君からのコメントにもあったように、CBRとIEPといった概念が普通に教育制度に盛り込まれている(タイ)などの状況は非常に興味深いものがあります。みな若い研究者が非常にまじめに取り組んでいるのがよくわかります。

 中国からは、北京の星星雨の田先生や、いつもコーディネートしてくれる呂さんも通訳としてきてくれたので、また親交を改めてあたためることができました。って、ほとんど冗談ばっかり言い合って笑いころげてる時間のほうが多かったな。もちろん後で、生産的な話もしましたけどね。
 
 田先生は、また日本語がうまくなって、かなり複雑な表現ができるようになっているのに驚きました。今回の来日までの10日くらい日本語のテキストに集中して、お母さまから「いったい、どしたの?」と言われるくらい没頭してたとのこと。
 前回、来日したときは、「語尾を、ですよーーーおうーーーおう」って延ばすのが良いと「うそ」教えたんですが、今回は、まじめに、「もういっぱい」のふたつの発音の違いをご教授申し上げました。「もう1杯」と言う場合と「もういりません」の意味での「もういっぱい」の違い。
 前者はアップandダウン、後者はダウンandアップと抑揚をつけるように体を使ってお教えしたわけですが、ほんとにこれであってるかな。後からきたリサーチオフィスのI君にやらせてみたら、全然ダメじゃん。で、「こいつは日本の田舎もんだから発音できないんです」とごまかす。I君ごめん。
 
 懇親会では、各国語でくりかえし「乾杯」をしたんですけど、ご存知、中国語では「カンペイ」(って聞こえます)。日本語は「カンパイ」。で、田先生いわく、Unclear Chinese is Japanese って言うので、ムシっとして、NO! Unclear Japanese is Chinese って(かなり本気で)主張したりして、中華と日帝のバトルになったんですけど、ま、とても論争にはかないません。パワー違います。とほほ。Unclear Japanese is English とか言って手をうつしかなくて。英語圏の人ごめんなさい。
 はらいせに、歴史問題バトルに持ち込んで、「おれは中国王朝を、全部いえるぞって、『殷・周・秦・漢・・・・中華人民共和国』って、「お前いえるか?」ってやったりしたけど、田先生、言えました。Clear Chinese で。当たり前か。
 
 いま、日本では必修科目をとってなくて卒業できない高校生がいっぱいいるらしいけど、世界史とか日本史とかやってなきゃ、こういうとき、全然ネタないぞ。ネタもってても負けることあるけど。

 写真は、「あやしいアジアの夜」