呉竹養護で第三回目

marumo552006-11-02

 今回は、前半お話、後半グループ討論。前回にひきつづき「機能」の話。
1)携帯電話のメールを使って、お使いをしてもらうようにしたら、道々、メイルが来ても開封しなくなるのはなぜか?
2)ジョブコーチ場面で、外的課題分析表を使っても、「仕上げ」がうまくできないこと、そして、しょっちゅう指導者に尋ねる生徒さんに対しては、どういう対応が適切か。
 という、まあ、いつものやつです。これまでの実践の失敗談をもとに、こちらが求める課題遂行の形と、場面が生んでいる機能的必然のあいだのギャップに気づく必要のあることをご説明しました(つもり)。
 冒頭で、図式的に2つの教育方針の紹介。第一は、地域生活や就労を含めた現実ワールドから、その内容を中期・短期にわけて現在の目標を決めているような「トップダウン」方式。第二は、現在の個人的能力を拡大して、結果として就労や地域生活も可能なスキルをみにつけていくことを期待する(能力の)「ボトムアップ」方式。
 そして、第三の方式があるのではないか、という展開です。勉強と実習を区別しない。教科学習でも地域スキルは教えられる。就労訓練を通じても教科学習は教えられる。区別しないで、統合的な個別支援のプログラムを作る必要があるのではないか。という展開ですね。

 後半、事例を班にわけて議論することになりましたが、なかなか皆さん興味深いコメントや解釈あり。こういう形式でアイディアをつのっていくほうがやはりプロの先生の集まりでは、生産的な気がしますね。先生が面白がってやってくれないと。