新しい就労支援:大学を人的・物理的地域資源として

marumo552006-12-01

 明治学院大学社会学部現代GPプロジェクトと、立命館大学オープンリサーチセンター事業による障害者の就労支援に関するジョイント研究会を、人間研主催で行いました。明治学院大学からは、中野敏子先生、八木原律子先生、現代GPコーディネータの内田友佳さん、そして、学内雇用推進チームの鈴木郁乃さん、高橋弥子さん、中條早紀さんらが発表。こちらからは、わたくしと学生ジョブコーチ若衆頭の松田くんと太田隆士くんが発表。
 障害者雇用について、大学を地域資源として、またアクティブなシミュレーションとしてとらえる実験的試みという点は、両者共通したコンセプトであることを再確認しました。 
 明学のプロジェクトの推移を発表してくれた「学内雇用推進チーム」の面々も、その肩書きからは意外ですが学部3年生。しっかりしてはるう! あちらの先生に聞こえないように「卒業したら2年くらい京都で勉強しない?」と営業かけたけど就職志望だとか。ち。
 学部3年生に「学内雇用推進チーム」なる肩書きの名刺を持たせるプロジェクトというのも、なかなかすばらしいものです。このことに、このプロジェクトの趣旨や意気込みがよく現れていると思います。明学やるなあ。中野せんせ、やるなあ。
 「学生だからできること」という切り口も共通したものですが、明学ではジョブコーチに立ち会う際に(あちらは「ジョブコーチ協力学生」っていうんですね)、働く側の視点で見る(就職活動中の立場として!)という項目があって面白い。実は、こちらも就労援助を通じて、学生自らのキャリアを考えるという影のミッションがあるのですが、思いつくことはおんなじですね。
 そうした学生による就労援助の中で、「当事者本人の視点」をどれだけ盛り込めるかという課題に途中で発見していったそうで、そのことも、この数年のわれわれのセルフマネジメント方向への推移と似ています。いずれも支援をする学生自身からそうした方向性が出ていることも、学生えらい! と、飲み会で中野先生と確認。
 しかし、ともかく全学部を挙げて、大学自らを就労とその支援の現場としていくという方向性は、ちょっと先にいかれてしまったな。なにより悔しいのは、あちらはユニフォームのエプロンをすでに持っていることである。あんなに、ユニフォーム作ろうっていったのにみんな冷たかったからな。
 大変、有意義なジョイント研究会でした。うちの3回生にもはっぱかけなきゃ。

あ、今後、うちの学生ジョブコーチは、RSJCGという略称にしますから。