頑張れ不二家!!

marumo552007-01-17

 不二家が賞味期限の切れた材料を知っていながら使ったとか。
またマスコミ大攻撃。会社ぐるみ、雪印事件の反省が生きていない、とか色々。
いいじゃん、ちょっとくらい賞味期限過ぎてたって、なんていう意見は絶対にマスコミでは出ないですね(当たり前か)。
もちろん偶発的であれ人為的であれ、辞職した社長も言っていたような、安全管理などについてのコンプライアンスやそれを含めた会社体質の改善は絶えず必要であり、それについて、もし、いいかげんな事を言ったりしているようじゃ困りますが、そうした対策の内容とは無関係に、いまは、例によって溺れた犬に石投げ放題。スーパーなどの販売店も全不二家製品を、売り場から排除したことを、あたかも自分の身の潔白を示すように宣言。消費者団体も評論家も鬼の首とったように攻撃行動。
いちおう「正論」なんだから、そうした行動や発言を誰も非難はしないでしょう。それをいいことに、まあしかし、言いたい放題。なかでも絶対に許せない発言は、某タレント教授による「もうこれはお家断絶」という発言。死ねということ。えらそうにそこまで言う権利があるか?

こういう世間の風潮をみて、子どもはどう思うだろう。自分のことにひきつけて今後どんな行動をとるようになるか?
「ちょっとミスをした人には、みんなで尻馬にのって潰れるまでいじめる」
これに尽きるだろう。
 前にも、鳥インフルエンザ事件のとき、「うちは***の卵は使ってません」とか、ポスターをえらそうに貼っていた店が京都にもあった。
 そうじゃなくて、
不二家さんが充分な対策をされて、一刻も早くおいしいお菓子を提供してくれることを待っています。」といった、エールを送る張り紙を出すところはないのか。

 ミスや間違いは「あってはならぬもの」、それゆえ犯したものには死罪、といった思考停止の状態は、いじめ、セクハラ、など様々な問題に共通する風潮です。
 人の欠点や悪口は、即時的強化をうけるというマスコミの報道行動の随伴性は、対人援助領域での様々な課題への対処にも容易に機能しやすいものとして、常々、このブログでも授業でも取り上げました。問題行動への対処なんかに典型的にあらわれる思考停止の後ろ向き対応(=リアクティブ)。
今回、上記したように、こんな様子をみて子どもたちがこれに影響を受けて、学校でどんな態度をとるようになるか、という風に想像してみると、問題の深刻さ、現状の社会的対応の無残さ、残酷さがわかるのではないでしょうか。こんな社会なら、学校でいじめがなくならないのは、当たり前だと思います。

 復活したら、真っ先に丸いショートケーキを大人買いして一人で食べよ。
頑張れ不二家