学生ジョブコーチミーティング

marumo552007-03-09

 毎週定例のSJCのミーティングをやりました。
 現在、初めて養護学校の実習ではない、事業所におけるジョブコーチがプロのジョブコーチさんと一緒に行われています。
 既存の障害者就労支援のシステムには、問題が山積しているのが改めてわかります。
ボランティアでもインターンシップでもない学生ジョブコーチ固有の機能を確認しつつ、またそのことに含まれるものですが、それがゆえに学生の教学上のメリットもきちんと見えるようにしておく必要があります。


 当初は、事業所・企業におけるジョブコーチを学生が「肩代わり」していけるようなシステム作りを目指したわけですが、この数年、もっぱら養護学校の就労実習への援助という形で展開してきました。
 このことは、学校心理士、臨床発達心理士、さらには臨床心理士などの実習への組み込み、学校側から「学生ボランティア」として交通費が支給されるなど表面的メリットもありますが、なにより、同じ対象者で様々な職場での、「繰り返しのある」実習遂行の援助を通じて、行動に対する、さらには対人援助に対する理解や実践研究的な関わりを可能にするというメリットもありました。

 基本的には1回限りの本格就労の移行の援助では、「援護」のみが中心になり、連環的教授に再び回帰して発展する状況に立ち会うことが難しいかな、という危惧がまだあります。
 とはいえ、企業側に向けての援護活動というのは、本来のジョブコーチの仕事でもあり、これをエビデンスをもとに、どれくらい説得性を持つかについて検証することも試みとしては意義があるかな、と。
 どうしたものかと、みなで思案中です。


写真は、人みしり原谷キャット。