学生ジョブコーチミーティング(2)

marumo552007-03-16

 来週は、ORCの発表会なので、金曜日の定例学生ジョブコーチは、今回が今年度最終回です。
 2回生のはじめてのSJCの経過報告、3回生の実践総括、松田さんのJC講習の内容紹介、など、盛りだくさんな内容でした。みなご苦労様。
 2回生はシニアジョブコーチおよび派遣されてきた「ものほん」のJCと一緒に作業をしたわけですが、学生ジョブコーチの固有な役割について理解してもらえたものと思います。既存の「プロ」にはできていない「ほんとうのプロ」の支援のあり方をアマチュアゆえに理解できたでしょう。今回は養護学校生徒の実習支援ではなく、本格就労への支援であり、その意味で、JCの機能は、まさにその事業所への定着に向けての援助と援護になります。そうした中でも、作業中の当事者の危険回避のための環境設定などについて具体的なプランを思いつた点は、フレッシュな視点を持つ2回生ゆえの重要なポイントだと思います。ただし、そのための援護活動には、充分な説得力と段取りが必要ですから。われわれの基本は、定量的なエビデンスを示して相手に要求言語行動することです。
 3回生がはじめてメインで関与したJCに関しては、すでにおなじみの職場での実践ですから、まだまだ「おいしい」データがあるはずです。
 データの解析にあたっては、
1)主独立変数の効果はあったのか、なかったのか、について冷徹に実験デザインとそのもとでの従属変数の変化の関係をみて判断。
2)そこで主効果がみられなくても、もっと細かい単位での行動の変容があったのかないのか、課題分析表のチェックをもとに、しつこく追及する。
 つまり、最初ですし、想定した独立変数の効果が示されていなくても気にせず(だけどその結果は厳粛にうけとめ次にいかす)、とりあえず自分の示した操作が、対象者の行動のどのような部分に影響を与えたのか/与えなかったのか、について、テープをみるなりして検討をすすめてください。


写真は、ひだまりの衣笠1号2号