オープンリサーチ事業成果報告会

marumo552008-03-07

 (ほんとは一週間遅れで書いています)
 7日に、表記のオープンリサーチセンター事業「臨床人間科学の構築」2007年度の成果報告会が開かれました。
 各チームごと、朝から晩までご苦労様でした。一人で司会をしてくれたサトウ先生、本当にご苦労様でした。
 今回、各チームには「『対人援助学』との関連」というチームによっては無理目の内容も必ず触れてくれとお願いして、全体の方向性と、今後、予定されている「対人援助学キーワード事典」などの刊行物制作に向けて意見交換をはからせてもらいました。
 今回は事前に各チームリーダとのヒアリングもして、これまであまり討論する機会もなかった方たちと一定、相互の理解と今後の展望が開けたように思います。
 
 ヒアリングの過程で紹介させてもらった「援助・援護・教授」の連環モデルについても、発表の際に触れていただいたチームもあり感謝の念に耐えません。

 これほどの大所帯のプロジェクトですので、一同に会して発表成果を共有することが難しいのですが、これを機に、新たなチーム間の連携や新しいプロジェクトに発展できれば、さらに幸いです。

 夕刻4時からは、元吉本興業の木村正雄氏に記念講演してもらいました。「笑い」と対人援助という、ちょっと考えると結びつきの情報量の大きな組み合わせではありますが、プロとしての「笑い」を創造していく方法と、「たすける」という場合の方法には機能的に類似したり示唆される点があるのではないか、という人選だったわけです。

 「対人援助学なんて、『上から目線』みたいで命名が良くないんじゃないか」
というご批判を受けました。対人援助に対する議論を深める上で、格好の「つかみ」だとおもったのですが、惜しむらくは時間間際での発言で、それほど深めることができるに終わりました。実は、終わってから、木村さんがタクシーに乗るまでその話をしていたのですが・・・・。
  そのときの内容の一部ですが、共通のキーワードは「ポップ」ということです。教える、治す、よりも過不足なく「たすける」という行為はよほど力技です。それは悲劇よりおそらく喜劇のほうが、多くの知恵と労力がいるだろうということにつながるものです。

 参加いただいた皆様、ありがとうございました。協力をいただいた学生さん、人間研のスタッフの方々に改めて御礼します。