人を対象とした研究倫理

marumo552008-05-20

 「人を対象とした研究倫理」の趣旨説明文書ならびに審査用チェックリストのモデルを、衣笠研究機構発案文書として、現在、全学の学部教授会、研究科などで検討してもらっています。21日が意見集約となっておりますので、関係各位のみなさまよろしくお願いします。応用人間の教授会でも本日、意見集約をしたわけですけど、ここではもう数年前から内容を紹介したり、運営会議を研究倫理審査委員会として審査をしたり、M1の授業で教員も含めた公開授業までしたんですから、そして何より、もっとも「人に関する研究倫理」の最前線でもある「臨床および対人援助」の実践・研究をしているんですから、くれぐれも、今日初めて研究倫理というものを知ったような発言とかして人を脅かさないでくださいね。 

 すでにBKC理工など様々なセクションからたくさんの批評や建設的なコメントをいただいております。そんな中、ある先生から、「非心理系」のお知り合いの研究者からの相談として、海外誌(非心理系)への投稿に際して、「これまでの常識では何ということもないような」無難な人を対象者とした実験の「手続き」部分の記述に関して、先方から問い合わせがあったそうです。簡単に言えば、この実験に際して、「実験者の属する研究機関の倫理審査を受けたか」、「対象者に書類もしくは口頭によるコンセントをとったか、そして書類ではなく口頭でとったとすれば、なぜ書類でとらなかったかの理由を記せ」というリクエストだそうです。これまでインフォームトコンセントなどとは無縁な(?)領域でこれまでやっていた研究者だったら、けっこう、いきなりのてんぱりリクエストですよね。その雑誌は比較的新しい研究誌らしいのですが、今後は、倫理審査を通ってない「人を対象とする研究」は、受稿さえできないという仕組みになっていくんでしょうね。特に、投稿者が当該学会の会員に限定せずにオープン募集しているような雑誌では、ますます厳しくなるでしょうね。


 応用行動分析の受講生のみなさんには、昨日(19日)の授業終了時に配布したコミュニケーションシートでの質問に対するレスを、このブログでしますので、待っててくださいね(って、土曜日も月曜だし忙しいったらありゃしない)。
 土曜日の「応用行動分析」の補講ですが、時間を早くしてほしいというご希望もありましたが、他の授業も補講があると思いますので、平素と同じ時間帯でやらざるを得ません。なんか土曜日の既定授業と重なっている方もいるようなんですが、そちらの授業を選択せざるを得ない人は、これまたどうしようもないので悪しからず。