人間の許容限界

marumo552008-08-05

 こちら京都はこの数日、例年になく暑い日が続いており、学会講演のPPもなかなかできず、副研究機構長には(たとえ研究倫理規定などでいくら苦労しようとも)当初から手当てが出てないことが判明したりしても、あの戦争やこの戦争で巻き込まれ命を絶たれた非戦闘員のひとたちの苦痛は比べることもできないでしょう。

 昨年亡くなった小田実のドキュメンタリーをNHKの再放送で再度みるにつけ、大阪空襲、ベトナム戦争阪神淡路大震災といった一連の「人災」の流れや、肌身にも感じる格差の現状は、温暖化も含めて、社会的随伴性と自然的随伴性がすでにリンクしたかたちでわれわれの日常に着実に脅威と、言葉にもしがたい慢性的不安感を生じているように思います。

 明後日から、日本行動分析学会第26回大会が横浜国大があります。「特別支援教育」も、もちろん大切ですが(2日目の午後最後に特別講演がありますので宜しく)、そろそろ地球に関するタスクフォースも立ち上げるべき時期かも知れません。遅きに失するということはない、と。

 
 写真は、「人間の許容限界事典」(朝倉書店)。ま、このタイトルをみると、危機感というより脱力を感じてしまいますが、なかなか面白い事典です。F先生(♂)が持っていたので、つい購入しました。