「バリフリ心」コミュペへの簡単リプライ

marumo552008-10-24

 視覚障害の人が、写メとかテレビ電話を使って居所を伝えるという話は、以前の「バリフリ心理」の受講生からもらったコメント情報だったのですが、このことは、「居所を報告する」という行動の持つ意味、あるいは、ひろく言語行動というものの成り立ち(機能)を考えた場合にも重要なものです。居所報告にケータイを使うという研究については、また次の授業でやります(資料は、http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/08BF3.ppt、あるいは、http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/08BF3.pdf)。

 この視覚障害の人のケータイ利用の話を聞いて、「はっとした、思考の柔軟性が大切だ」という感想をコメントに書いてくれた人も多かったですね。課題分析を行っているときは、もっぱら目の前にいるメイルや写メの「送り手」行動を中心に考えるわけですが、実際に、コミュニケーションがスタートしてみれば、話し手(書き手)の行動は、(他の行動と同様に)常に聞き手(読み手)からの随伴性(フィードバック)に強く影響を受けながら展開するわけですよね。

 なつかしいパソコン通信時代の話もしましたが、コミュペに、BBSよりチャットのほうが即時強化で盛り上がるんじゃないか、という質問もありましたね。確かに、チャット大好きってのもいましたね。私もちょっとやりましたけど、あれって早撃ち大会みたいなもんで、結局、電話すりゃいいじゃん(あの頃は使ってる分だけ電話代金がかかったしね)という風に思っていたわけですよ。パソ通時代の年代にとって、BBSメディアって、ようするに、今の2chと様式は良く似ているんだけど、多くは会員制でその意味では初期のMixiみたいな感じて、「深夜の電話より責任のある内容を書き、手紙よりリラックスして書く」みたいなもんだったんです。ですから、目的を共有する仲間の意見を累積していき、その経過も振り返れるという、まじめな会議録っていう側面もありました。そのへん、愛知県コロニー発達障害研究所の予算の電話料金を使っていた私としては、職業的にもはまってたんですね。

 課題分析の問題ですが、けっこう、やってみると難しいというコメントも多かったですね(ま、たいてい15工程くらいになったみたいですね)。厳密に言えば、今回のものは、「業務分析」とか「工程分析」と言われるもので、「おばあちゃんに教えるつもりで」とかいっても、自分で(もうやり方を知っている)自分に向けて書く、という状況なので、かえって難しかったのかもしれませんね。

 本当の課題分析というのは、今日みなさんに書いてもらった「工程分析表」をもとに、ある特定の人に支援をしながら、適宜、変化させていきます。支援をしながら、工程分析表から不要な支援を抜いたり必要なものを加えていく、そのプロセスを、ほんとは課題分析というんですよね。


 って、今日の夜は、お金と食欲(?)がないので、ホットケーキを作ってみました。それ用の粉もあったので。箱のレシピ(工程分析表?)のとおりやったのですが(たったの3行ね)、粉が分包されておらず、量をはかるはかりもない。さらに牛乳100CCとか、それも測る道具がない。という状況で、適当にやったら、たぶん牛乳が多かったんでしょう、フライパン全体にふにゃああと流れて、クレープみたいなものができました。その上、途中で、みなさんのコミュペを読んだりしてたら、焦がしちゃった。バニラエッセンスも入れるという試みもしたんですが、全くそれ以前のレベルだな(写真参照)