伊予柑の実験
もらい物の伊予柑が、あまりに良いにおいなのでお風呂に入れて入浴剤にしてみました。皮をただ、どぼんと入れておくだけで相当、良いにおいがします。
さらに、もっと芳香を強めんと思い切り水中で皮をにぎりつぶすように手で絞ってみると、水中に伊予柑エキスがジュワーっと溶けていく様子がわかります。それと共に水面から、さらなる芳香がたちこめます。
しばしアゲハチョウのように(ご存じのようにアゲハチョウは柑橘類が大好きです)身を任せていたのですが、と、急に、
腿(もも)のあたりに激痛がああ!! これは尋常な痛みではない。まるで塩酸とか硫酸を浴びたような(経験ないですが)刺激的痛みです。
次第に腕のあたりにもその激痛が広がってきました。その痛んでいる部分をさわると、なんかその部分だけぬるぬるしている。
体が溶けている!?
このまま、体全体がバスタブで伊予柑風味のゼリーになってしまうのでは、とかなり焦ってお風呂を出て、水を浴びてぬるぬるを慎重に取って出たのですが、しばしば痛みはおさまらない。でも思ったほど、痕跡はなく、赤くもならず肌はふつう。
これが数日前の話です。これは伊予柑の皮には毒があるのか、はたまた、珍しく入る前に風呂の掃除をして、その時使った、バスピカの成分と伊予柑の成分とが化合して、なにか恐ろしい劇薬ができてしまったのかあ。しかし、これまでも伊予柑の皮を風呂に浮かべた経験はないこともない。この頂き物の伊予柑が特別上等なもので(確かにこれはそのへんで売っているのとは違うくらいおいしいし)、それゆえ酸が強い?
そこで、一昨日、何も知らない☆先生に、「この伊予柑おいしいいよおお。それでね、これはお風呂で食べるといいんだよ。それでね、食べたら皮を思いっきり水中で絞って成分をお湯に溶かして浸かっていると、すごく体にいいんだよ」と綿密なインストラクションを、2回くりかえして、とっておきの伊予柑1個をわたす。
昨日、教室会議のとき「伊予柑風呂どうだった?」と聞いたら、
「顔と手がつるつるになって、翌日、つるつるの手でカメラを落としたので弁償しろ」とのこと。
M「痛みとかなかった?」
☆「特になし」
というわけで、一定の効果(お肌すべすべ)が現れたようですが、期待していた激痛効果はなかったと。
そこで、あと2つになった伊予柑の1個を使って、本日も、前回と同様に伊予柑持ってお風呂に入って、食べた後、皮を思い切り水中で絞ってみました。ま、どうしてもこの前ほど力入りませんが。
と、やはり激痛が腕や足に走った。尋常でない痛みというほどではなく、ふつうにクラゲにさされたぐらい。
ぼくと☆にどのような違いがあって、再現性がいまいちなのだろう。
いただきものの伊予柑も、あと1つになってしまった現状では、次にはどのような実験をしてみれば良いのだろうか。
☆さんと一緒にぼくんちのお風呂に入り、伊予柑をつぶしてみる。ま、それはちょっとな。
この実験の倫理的問題について400字以内にまとめてみましょう。