第一回対人援助学会

marumo552009-11-07

 第一回の対人援助学会が開かれました。100名以上の方に来ていただき盛会のうちに終了。大変、遠方からもお越しいただき、本当にありがとうございました。京都市障害福祉課、特別支援学校関係の方々、シンポウムやポスターセッションでの発表ありがとうございました。いきなり事務局長および事務実務全般をこなしてくれたSさん、本当にごくろうさま。援助してくれた院生・学生のみなさんご苦労さま。


 さて、当方が担当したシンポジウム2「元気の出る個別の教育・支援・移行プラン」では、時間がちょっと足りなくて討論の時間が持てませんでした。すいません。これについても、いずれHPにて、できれば少し事後討論ができるような形式をとりたいと思います。
 
 シンポジウム2のテーマである「個別の**プラン」というもの、思えば、それだけ取れば「紙媒体」のただの言語刺激です。これが人の人生を変えるかも知れない(との想定で議論している)わけですが、それが”プラス”に機能するためには、この「言語刺激」を巡る様々な社会的環境(随伴性)の整備が必要となります。その随伴性の内容を表すものがタイトルにもある「元気の出る」こと、つまりは、先人の言語刺激(「個別の・・」)のもとでの対人援助の実践が当事者をキャリアアップをさせることができたという事実、また、自分が書いたプランが次の対人援助者に引き継がれて、やはり当事者のキャリアアップが継続されたという事実です。

 といった内容については、特別支援や福祉領域以外の、初めて「個別の**プラン」を聞いた人からすれば、何を大げさな、という印象も持つかも知れません。実は、時々自分自身もふと思ったりもします。

 しかし、「対人援助」ではなく対人援助学というように「学」の文字をつけて、皆で集まったりHPを作ったりという行為も、「言語行動の枠組み」を巡って、よりよい対人援助を実現するためには、これまでの枠組み(学範=ディシプリン)から脱して、何か新しいものが創造できないか、という希望のもとに作業するわけで、言語行動を巡る思い入れというのは同じなんですよね。

 
 写真は、午前中のポスターセッションの様子。適度な混雑感。やっと取れた部屋でしたが結果オーライか?


 明日は、「対人援助フォーラム」です。