バリフリ心・コメント

marumo552009-11-28

 前回のコミュペでは、自閉症の子どもにお茶のお点前を教える話がインパクトあったみたいですねえ(これは鳥取大学井上雅彦先生:http://www.masahiko-inoue.com/ の実践の聞き書きです)。お腹空いたからお菓子を食べ、喉が渇いたからお茶にしよう、という自然の流れの中に、作法の本質もあり、と。井上先生は、バイク教えたり、ビリヤード教えたりと、QOLに関わる色々な実践をされています。数年前、教職GPのときの集中講義でそのようなお話を聞きましたが、また機会があったらお呼びしましょう。あ、井上雅彦先生って劇画家じゃないですからね。

 バリアフリーの授業に、なんでお茶のお点前か。これは行動の機能ということについて、携帯電話の機能的使用にも関わる話なのでご紹介したわけです。着信音(バイブ)に「気づくこと」、あるいはお使いの時に、取り消し物品や追加物品のメイルをお店までの道中で着信してもすぐに開けずに、お店に入ってから見るようになった、という話も、すべて行動の機能ということから考えれば至極当然という話です。
バリアフリーのためのIT、ITのバリアフリー」という2つの作業(これはBKCの樋口先生の研究テーマのひとつを表す言葉ですが(http://www.ritsumei.ac.jp/~bfit/)、携帯電話もひとつのIT機器と考えられば、これを手段とすること、またその手段を「教授」するにあたって、大切なことは反応形態ではなくその機能にそった行動を対象とすべきということです。

 あ、授業中に、携帯メイルを使った「静止画像を用いた、『待ち合わせ』のための携帯電話の使用」に際して、「目印」にあたるものを、ランド・スケープって、しゃべっていたほうです。ランドマークです。PPの資料には land markって書いてありますよね。ランドスケープと望月昭でグーグルひくと、他の人が出てきますので間違えないように。