するっと新年

marumo552011-01-04

 あたふたしているうちに2011年。関係者の皆様、今年も宜しく。
 この正月は、9月に「天から降ってきたような」感じでスタートした厚労省の調査研究が常に頭にあって、焦り気味のまま新年を迎えることとなりました。

 調査の内容は、学校と地域との連携や、ライフスパンを縦断するような「縦」の連携のシステムを持つ自治体の事例集作成です。NPOフォーライフが受託したものの「下請け」調査研究です。情報移行を含む連携の在り方については、この数年のテーマでもあり、ちょっとお断りすることもできない内容だったので、学内の様々な先生にも泣きついてスタートしました。

 現在、各県から特別支援学校を数校選び、連携の実態についてのアンケート調査を行いましたが、昨年末の締め切りまでに80%を超える回収率でお返事をいただきました。この高回収率は、各学校への事前電話依頼という作業を通してのものですが、ともあれ年末のご多忙な時期に、返信いただきました学校の皆様には、本当にお世話になりました。

 当方、この数年、「キャリアパスポート」といった、ポートフォリオの作成とその保存のためのシステムを、科研費、戦略的研究基盤、立命館R-GIROといったさまざまなファンドを利用して実践的に検討しているのですが、今回の調査では、全国におけるそうした情報移行の状況というものも、なんとなくそのトレンドがわかってきました。

 障害のある個人に対する「継続的支援」のために、関係者が何らかの「連携的システム」を持つということ、その中でも、当事者の移行(キャリア)支援のために必要な「連携」のツールとしてポートフォリオを作成し保存するということが「機能している」とは、果たしてどのような事を指すのか。そういう根本問題を改めて確認する作業となりました。

 まだ年度末まで地獄のような学務と併行して作業を進めなくてはいけません。枕を高くして眠れるのはいつになるやら。