バリアフリーのための・・

marumo552011-10-21

 本日の「バリアフリーのための心理学」では、Baerの文言を引用して、対人援助(Human Services)において「相手が望んでいると(こちらが)勝手に想定する援助をするな」といった話をしましたが、毎年の事ですが、コミュニケーションペーパーでは「そんなの無理」という意見や、これまたお約束の「電車内でお年寄りに席をゆずろうとしたら『年寄りだからゆずるのですか?』と聞かれたことがあります。本人はそう扱ったことが不快だったようです」といった事例から、援助って難しいという御意見をたくさんいただきました。
 そして、「なにげに、次の駅で降りるかのように席を空ける」といった、たいへん心こまやかな配慮をされるかたもいるようですけど、みなさんはそんなことは気にする必要はないと思います。『年寄りだから・・』って、そんなこと言う人がアカン。
 最近は、たまに電車に乗ったとき、席をゆずってもらえるか、ドキドキしてんですけど、いまだに誰もゆずってくれないなあ。しかしこの「ドキドキしている」というのは何なんだろうなあ。

 次回の授業は、またしても資料(3)のキャリオーバーですけど、途中でその(4)に入ります。ケータイ電話は情報バリアフリーのための援助機器か?という内容です。
 WEB-CTにPPをアップします。

 あ、それと、人的介助か機器介助か? という話に関連した論文は、破田野ら(2005)「人的介助と機器介助の比較:介助方法の自己選択が人的介助の評価に与える影響」、ヒューマンインターフェース学会論文誌、7(1)、91-96. です。
 PDFリンクは残念ながら無いなあ。図書館にはあります。