罰なき社会

 ゼミと大学院のOBのN君から久々にメイルがきました.今,歴史のある某福祉施設で実践的研究者としてがんばっています.今年は学会で施設における自治会の機能というプロアクティブな実践報告をしたそうです.わたくしはさぼりました.ごめんなさい.
 行動分析学の「徹底的radical」な部分を対人援助に活かすという命題は今も(あるいは今だからこそ)再確認する必要があると思います.彼もそういう思いを実践現場だからこその感覚で実感してくれたものと思います.いつかゲストスピーカーでしゃべってもらいましょう.
 さて,前回,ダイジェストを紹介したスキナーの「罰なき社会」ですが,私のHP(marumo50)の,略歴のページの中の,「・・・その時の記念講演であった「罰なき社会」は一生のテキストです。」の最後の「。」がリンクスイッチになっていました.各自読んでおいてくださいね.
 radicalには,自分たちの視点や枠組み自体を常に疑ってかかるという意味も含まれます.ま,当然,行動分析学というもの自体もその対象になるわけですが,これを「疑う」という作業を,過不足ない対人援助(助ける)という実践文脈の中で,いまもういちどしてみるというのが対人援助学の役割だと思います.N君もがんばってください.
いま,何が不足しているのか,何を強調すべきなのかを,実践文脈から感じることを,このブログでもコメントしてください.
 後輩の学生諸君にも役に立つと思います.