ひまねた:査定

marumo552006-02-14

 ネットで「あなたの車、無料で査定」というところをクリックして、レッドブックの値段を教えてもらうつもりでアドレスも入れたら、速攻でG社の営業の人がやってきてくれました。
 夜中にお寺の駐車場で査定。こういう事をすると、必ず車が感情を害して故障するものなので、査定のあいだずっと右手で車の屋根をさわりながら、
「売らないからね。売らないからね」と内言を連発する。

 最近の査定は、営業マンがチェックリストで年式・走行距離・事故歴・各パーツの不具合・キズなどをみて電話で本部へ。そしてここからが、昔と違うところで、そこから「買い手」をネットで探すわけですね。その状況バランスで値段が決まると。株みたいなものですな。
「客観的評価」と「買い手まち」。動かしたりはしないんだな。
確かに効率的ではあるしデイーラーの下取りより高い値づけになるとも聞いていますが。いまひとつ釈然としないな、運転もしないで決める「査定」。「診断あってアセスメント無し」という感じだな。次の乗り手はほんとに満足するのかなあ。

 この「買い手さがし」に時間がかかる場合があるので、あらかじめ「小一時間かかります」という前ふりがあったんですな この小一時間を、営業マンと車の中でふたりで待つわけです。何をしゃべるべきなのか。値づけについてはもうこのふたりの手を離れているわけですから世間話になります。
 mo「そのコロンはなんだい」
 「ラルフローレンです」
とか暗い室内で怪しい会話が男どおして行われるわけです。とかいろいろ話をしているうちに、彼は、なんとR大学文学部出身と判明。どおりで電話で場所設定したとき簡単に理解したわけだ。
 彼は、1998年に文学部卒業なんですが、学部2年のとき、すでに起業して食品の製造販売をしていたそうです。有名百貨店やらいろいろなところに進出していたようです。あれこれあって会社をたたんで中古車G社に勤めたのはこの1月から。ここでいろいろ学んでまた会社おこすそうです。いやあ、たいしたもんだな。

mo「会社おおきくなったら、うちの卒業生よろしく。」
 「いやあ、在学中はほんとに忙しくて勉強しませんでした」
mo「卒業するとまた勉強したくなるでしょ。応用人間科学研究科ではね、サービスの科学だから関係するかもよ(営業かける)」
とかいっているうちに本社から電話。

mo「どうだった?」
 「・・・・」
mo「はよ言わんかい」
 「・・・すいません! 値段でません。0円ということで
mo「#」

というわけで、夜中に小一時間、初対面の男どおしが楽しく車の中でお話して終わり。宇宙人がみたら何やってんだろうと思うだろうな。
しかし査定0か。ロシアなら絶対売れると思うがな。

ま、しかし、ただの車に乗っていると思うと「得した気分」。
車検をとおしたら、マイクロロンでも食べさせようと思います。