ひきこもり班の報告

marumo552006-05-20

 去る19日、研究入門Cグループのひきこもり研究グループの人たちが、「ひきこもり」について:Staying Indoors Syndrome という冊子(漫画つき)を作成の上、PP資料とともに、ひきこもりについて発表してくれました。Staying Indoors Syndrome っていうんですか。Social Withdrawal(つづりよいかな)しか知らなかった。
 資料にも日付と発表者の名前、発表の場の名前(心理学研究入門C前期)を書きましょうね。
 最初に「ひきこもり」についてオーディエンスに質問をして知識やイメージを問い、そして、調査による結果を提示する、という、なかなか効果的なプレゼンでしたね。些最初に「つかみ」をいれる感じね。
 「ひきこもり」の概念、援助の目標立て、家族との関係づくり、家族支援の重要性、本人に会えたときの基本的態度と見立て、という構成での発表でした。
 概念から、次に、いっきに、家族関係、家族支援、そして、もし本人にあえたときの基本態度という具合に、カウンセリングの心得ってな方向に行きましたね。
 まあ、これまでのテキストや記事もそんな形であろうと思います。発表者諸君の、仮想立場というのは、カウンセラーなんですね。当然だけど。
 ひきこもってしまった原因はいろいろです。ですから、そのことを追求しないことは全然OKだと思います。ただ、いま、ひきこもっている状態を、解決する上で、内的な問題やそれに対応するかのようなカウンセリングだけの問題ではちょっと不足です。実際に「はたらけないでいる」状態を打開するための、具体的な社会資源の配置とか、それにむすびつける具体的方法としてどんなプログラムがありえるか、といったことも考えて欲しかったところです。
 もちろん、いくつかの社会資源のありかたが、オーディエンスの人の質問にもからめて議論されましたが、そうしたものを含め、実践的に解決に向けての方法について、過去に事例はないのか、そのへんも、今後、心理出身としての諸君としては知っておくべきでしょう。
 冒頭、いやがる本人をどっかに連れて行くのか? 自己決定の問題はどうするのだ、といった質問がありましたが、これもよい質問です。名古屋であんな惨事があったばかりですしね。
 わたくしのHPのフロントページも参照してくださいね。

写真は衣笠猫(その1?)首に猫パンチの痕跡が(暗くてすいません)