障害者の雇用促進

marumo552006-06-01

 昨日、京都市中小企業家同友会の理事であり障害者問題委員長の土井さんら、同友会のメンバーの方と「学生ジョブコーチ」などについてお話する機会がありました。土井さんは、あの有名な「思風都」の取締役です。あのお店では手話もOK、2階まではリフト完備というバリアフリーでも知られているだけでなく障害者雇用のフロントランナーでもあります。
 昨日は、学生ジョブコーチシステムの説明をさせてもらいました。皆さんからは、障害のある生徒さん、学生ジョブコーチ、そして企業の援助者(ひいては企業)、の三者がともにレベルアップしていけるシステムとしてこれを捉えていければ非常に有意義ではないか、という生産的なご意見をいただきました。
 現在、学生ジョブコーチは、「就労の実習現場」という、やはり一種教育的(教授的)なスタンスの強い状況での展開となっていますが、当事者と企業の双方がメリットを生むような第三セクターとしての学生ジョブコーチの役割を、より追求していく必要があると思われます。
 「実習生徒だけでなく学生も存在することで、よけい援助する従業員の負担が増えるんじゃないの?」という鋭いご指摘は、当初はまさにそんな状況もありました。立命館の生協さんには本当にお世話になりました(今もなっています)。
 最近やっと当事者にも企業側にも「過不足ない援助」のできる存在として、どう振舞うべきかというスキルも定着してきた段階になったとは思っています。一旦落ち着いた現段階では、ひとまず当事者本人の個別支援のプログラムとしての就労実習のありかたやプログラムが見えてきたところと言えます。次には、まさに本物の就労支援への展開を考えた場合にも、企業へのメリットについて、学生ジョブコーチは応えていく必要があります。
 今後、同友会の方々には、セミナー開催や大学での研究会に参加していただき、企業の立場からのご意見を伺ったり、障害者雇用の拡大に向け、協同作業を進めていければと考えています。
 ちなみに「思風都」は、原谷でも「お山のレストラン、パズル」を経営しています。ランチ専門ですが、500円でおかず食べ放題。



業務連絡
 
応用行動分析学および行動分析学特論の授業レジュメをHPにアップしました。
ABA5です。
 
PPは、http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~mochi/ABA5.ppt
PDFは、http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~mochi/ABA5.pdf


写真は、産社のKさんからの頂き物ネコ写真(前回の「天窓ネコ」の本体かな?)