NO!と言える子どもたち(養護学校研修会)

marumo552006-06-29

 呉竹総合養護学校で、「NO!と言える子どもたち:行動の機能(ファンクション)を考える」というタイトルで、教員研修会で講演してきました。呉竹では、自動販売機を新たに導入し、そのオペレーションなどに関して新たな職業実習の機会を創造して面白い展開が期待できそうですね。
 研修会は、例の「膝ネタ」をつかみにして、Nozaki & Mochizuki, 1995(JASH)の研究紹介、という流れです。この研修会のレジュメは、http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~mochi/K629up.pdf にアップしてあります。おひまな方はご自由にDL。
 最終的には、学生ジョブコーチの開始時点で目標として提示された「言われたこと以外のこともできる」という行動の「機能」とはどういうものなのか、という事を最終的な課題とすえ、「行動の機能」を重視するとはどういうことなのかという内容です。

 まず膝ネタのところで書いた、膝痛の治療のために「安静にしてはいけない=”運動する”という」行動の結果としてもたらされる筋力増大と細胞再生という異なる結果のどちらを認識(イメージ)するかで、大きくその行動の維持の仕方に影響を与えるという話をしました。両者はそれぞれ、遅延強化と即時強化という、運動行動を維持する上で大きな差をもたらす異なる機能を持つことになります。(当ブログ:http://d.hatena.ne.jp/marumo55/20060614 「悪循環」を参照ください)
 というところから、先の「言われたこと以外のことをする」というのは、どういう機能を持つ行動として具体的なプログラムが設定できるか、という話です。

 膝ネタは「つかみ」として使ったんですけど、ちょっと後の展開には不適当だったかな。
1)膝ネタのときは盛り上がって大いに私語を含めて覚醒
2)禁煙ネタの応用(肺がんという結末と肺気腫という結末の違った認識が、禁煙行動にどう差をすけるか)あたりで、ちょっとスリップ。
3)言われたこと以外のことができる=「指示待ち」でない行動がとれる=自己決定ができる
=否定選択肢つき条件設定(A+B+Rejction)での、現状環境(選択肢)に対するNO反応の生成
というあたりで、・・・・戦死者多数。生存者僅少。

 まだ呉竹では、研修中に報道班が撮影した状況をブログにアップされるという慣習について、皆さんよくご存知ない、と。

感想(一名):「膝の話は面白かったけど、後の理論的な話は・・・・」って、別に「理論」なんかないんですけど。
はい、ごめんなさい。ケンキョウフカイだったかも知れませんです。
 でも、こ◆●ょ◆先生、つかみに入る前に爆睡しないでくださいよ。いや、もちろん、エンタテイナーの方の技量不足なんですけど。この持ちネタで寝られちゃうと、芸人としての自尊心がもうしぼんで。
 次回リベンジ(芸人魂)。シリーズは後3回を予定しております。