試験前の日曜日

marumo552006-07-23

 って、もう期末試験は始まってますが。昨日は、研究倫理研究会では質疑応答の時間まで参加できず、試験監督応援に行きました。大教室での試験監督で1年生も受けている。期末試験の初心者が多い。ここで試験監督も初心者だと色々とおもしろいトラブルがおこる。
 試験開始と同時に、在学生はご存知のように、その日の席順による出席表に記入してもらうわけですが、☆先生が監督に入った教室では、縦方向ではなく、途中から横にまわした学生がいたらしい。 これは、受験期における共通一次試験的行動パターンなんでしょうかね。
 試験監督は、多動な私としては、非常に退屈なので、何とかこの監督作業にも正の強化と達成感を得るべく、もうベストを尽くしちゃうという態度で臨むわけですが(ま、各シーズン2回もやればなにをやっても飽きるけど)、前から順に席につめてもらう(これを不快感を少なくどう達成するかが、大教室の最初のハイライトですな)、出席表が前後の席ブロックを移動する頃を、うまくみはからって、スムースに手渡しの媒介となる、後ろにまわった出席表をどのタイミングで回収するか(これはもちろん20分すぎの遅刻限界時間になります)、30分後の提出可能時間から、回収試験枚数をどのように計測し、終了時間になってから、どのように最小時間で、教室から離脱することができるか・・・といった、細かい「課題分析」をするんであります。

 大教室の試験は、だいたい出題者と助っ人教員とバイトの人の組み合わせでやるわけですが、お互い、事前打ち合わせをしないで、大教室の中で、どのような役割分担をその場その場で行うかというこの共同作業の経過は、ビデオなんかで撮影しとくと面白いのではないか。
 この場面、他の人の行動の指示とかは、基本的にしません。ですから、他の人の位置が変わった場合、その時間帯と必要な全体の「課題分析」の状況を判断して、適宜、自分でも立ち位置を変える必要があります。サッカーのゲームにも共通する(?)。
 最初の5分くらいで、バイトの人の理解力と経験値は判断できます。それと担当教員の試験に対するイメージも把握できるので、すすすっと、自分の立ち位置を変化させて過不足ない援助をする、という行動をすることに全力を傾けます。
 全然、そういうゲームに参加せずに、持参した本なんか読んでる教員もいるが腹立つ。走るサッカー、じゃなくて、走る試験監督というプロの自覚のない教員は、選抜メンバーからは外すべきですね。空気よめないのがいると内心で「この馬鹿!」とか思ったり、思い直して、それはなぜなのかを分析的に考えたりもします。もちろん自分が実は浮いているのではないか?という反省もそこでするわけです。ついでに、よそ様の試験の内容を読んで、試験会場の緊張感を勘案し、さらに巡回中にその試験(自分の専門から遠いほど面白いな)の学生の書きっぷりをみて、どんな授業だったか、ひそかに第三者評価します。
 

 一度でいいから、替え玉受験生を摘発してみたい。それも、よその専攻の科目試験会場で。
 というわけで、今回の試験監督テーマは、カンニングと替え玉受験の摘発ができるか。片手に携帯を持って写真撮影スタンバイ。しかし、身分証明書の写真と「生」学生の顔って、全然違うじゃないか。ほとんど消えている身分証明書もあるし、もう別人です。新入生の場合、高校生のときのひどくまじめな姿と、現在のど派手化粧との差でわかんない、というパターンと、逆に、力(りき)入りまくりの入学期から、おもいきり脱力してロハス(?)に走って現在に至ってこれかい、という差によってわかんない、というパターンがありますね。以外と、後者の例が多いぞ。男女を問わず。それでも顔写真と生顔をマッチングしていくわけですが、下向いていると見えないし。思わす「おもてをあげいい!」とか、言いたくなりますが、こらえて可能な限り覗き込む。
  :「な、なに、このおっさん」てな反応から、「ほおら、わたしでしょ」といった友好的なリアクションまで色々あります。
 しかしそのうち試験中に学生にセクハラで訴えられるというようなことも起こりうるな。
この照合作業をまじめにやろうとすると。いやまじで。


 と、いかにもカンニングの空気が流れ出す二人組み発見! 携帯をカメラモードにして、背後に潜ませ、まず前方から警告的視線。前の席の学生が、どうもつっぷしている時に、後の学生が前の学生の答案を覗いているように見える。未然に防ぐのが本筋なので、ランダムに警告視線を投げる。30分でふたりとも出ていってしまった。ち。


 写真は、ひさしぶりに買ったプラモデル。フジミのエンージアストモデルシリーズの356カレラ。
北大路にとんでもないプラモデル屋発見。前から気になってはいたのですが、ついに店内に入ると、店内の通路(?)が30センチ幅くらいしかない。店の中、プラモデルの箱の山が土石流でうまってしまった家状況で、三次元的に6畳程度の店空間をみっちり埋め尽くしている。何売ってんだか、わずかな表層のものしかわからない。
 
店主曰く、「欲しいものがあれば、言ってくれ。裏の倉庫に殆どあるし」。って、通販じゃないんだから。しかし、この上、まだ裏にもあるのかい。よく夢に出てくる理想のプロモデル屋だな。でも明日また行ったら「ああ、あの店は、20年前につぶれましたよ。ときどき店主の亡霊が通り過がりのマニアの前にあらわれて・・・」とか近所の人に告げられるタイプの店ではないだろな。
 356は表層から、がけ崩れを注意しながら、抜き出したもの。今も「葉っぱ」になってたりしないから、ちゃんと実在したんだな、あの店は。

 この店、なんでも、以前テレビでも取り上げられたとのこと。「客が入れない店」。
 実にほどよく年取ったご主人と奥さんの二人経営だな。また発掘作業に行ってみよっと。