明日は9.11

marumo552006-09-10

明日は、9.11ですね。
 あの日は、大学でニュースを知って、アパートに帰ったら、学生たちがアパートの前の野球部とおぼしき諸君がバットの素振りなんかを呑気にしていたので、車ごしに「おい、ニューヨークで戦争が始まっちゃったぞ」といったら、「マジすか!」とか言って、みな走ってテレビを観にいった、というシーンを思い出します。
 攻撃、嫌悪的操作には、逃避か、カウンターコントロールによる連鎖が続くというのは、人類始まって以来の行動原則であるのに、全く進歩していないというのは、スキナーの「罰なき社会」での言です。白か黒かの対立の中で、おぼれる犬にさえ殴り殺すような態度というのは、911以来の日本の、とりわけマスコミなどの言語行動の特徴でもあります。
 JRの事故やらの国内の様々な問題に限らず、「カウンターパンチ」の正当性ばかりが目立つような気がします。さらには憲法9条にもかかわり、それが国家的制度的にも、なんとなくやむをえないようなムードさえあります。


 というわけで、「憲法九条を世界遺産に」(太田光中沢新一)。行動分析学会の期間中に、大阪の本屋さんで買ってホテルで読みました。アマゾンの書評では、けっこう「左翼にすりよっている」みたいな言われ方をしたりしてます。しかし「白か黒か」ではない新たな展開として、まっとうな議論であるように思われます。