がんばれ納豆

納豆ダイエット効果のデータ捏造ということで、「あるある大辞典」番組そのものがなくなりそうですね。スポンサーも降りちゃったと。
　納豆食べてた人の非難の声も多数紹介されてます。「せっかく子どもと朝納豆食べる習慣ができたのに」「嫌いなのに、体にいいからって買いだめしちゃった」などなど。
　捏造行為に対して、またぞろ「鬼の首とった」ような騒ぎ。しかし結局、あの番組で報道された内容のなかの、どれが事実でどれが捏造かという説明がよくわからない。残った「事実」の部分はなんなのか？　
結局、納豆の成分、時間変化による納豆自身の変化といった独立変数側の内容は少なくても理論的にはOK。ただし、それに対する人間のほうの変化（従属変数のほう）は未確認、ということみたいですね。からくも体重の変化だけは参加したメンバーにあった、と。
　数名のことですから、もちろんエビデンスというにはそもそも弱いですよね。アルアル会員だったし。その弱点は報道する方も折込ずみで、なんとか生化学的数値が欲しかったけど、都合のいいデータは出てないので廃棄。
　半数にプラシーボ（偽薬）的「納豆」食べさせて比較するとか、時間をかけて「納豆やめたり」「食べたり」のABAB単一事例でやるといった手間をかければ、最終的目的であるダイエットについては、少しは結果出たんじゃないですかね。現状の被験者選択では友情的減量の範囲にせよ。
　ちなみに、わたくしの場合、朝晩食べ続けて1週間で500グラム減った。プレポストの範囲でベースラインとかきちんと採ってないすけど。いちおう同じ条件での測定。このまま続ければ2週間で1キロというところです。
これまで朝ごはんを食べなかったんですけど、意地でも朝ごはん+納豆+味噌汁の生活をほぼ例外なくしました。夜も外食は殆どせず、いったん家にかえって納豆ごはん。そうすると、納豆は「はらもち」がいいので、朝たべると昼はほとんど食べない。そういうメニューですから経済的にもたいぶ助かる。さらにこういう生活のなかでは、あえてステーキ買って食べようという気にならない、といった効用がありました。ま、もともと好きだしね。（ただしお米の消費量は増えたな。昔は1年くらい買わなかった米袋がなんかすぐなくなっちゃった）
　朝ごはんに子どもと一緒に納豆たべる習慣がついたり、嫌いだけど食べちゃった人、とくに実害はないでしょう。普段から食べてた人が品薄で困った、生産業者が忙しかった、色々言われてますが、ま、たかが納豆のこと。
　「あるある大辞典」そろそろネタ切れで、放送局としては孫受けに無理難題押し付けてたんじゃないでしょうか。(中止になって放送局は）やれやれと安堵の思いだったりして。一方、短時間に結果出せって安い経費で迫られて、とうとう捏造までしちゃって、それによって今回それが正しい社会的制裁であるかのようにいわれる「番組中止」によって、仕事なくしちゃって、最終的に一番困ってるのは孫受け製作会社のような気がします。