女性は機械

marumo552007-02-04

 「男性は消耗品」というのも昔あったな。小説家が言っても誰も問題にしないけど。文脈をよまずに小説読むひとはいないしね。
 民主党社民党国民新党は、「女性は子どもを産む機械」と発言した柳沢大臣が辞任しない場合、5日からの参院予算委員会の06年度補正予算案審議に応じないことを確認したそうですね。
 柳沢大臣の生の発言も繰り返しTVで流されました。前後の文脈や、その場での比喩に対する謝罪も含めて。ここまで国民は全部みたうえで、国会に注目しています。
今回の発言は問題ではあります。それを糾弾するのも野党の当然の仕事ではありましょう。しかし、国民の多くは、野党が、今、大臣を糾弾するその行動の随伴性が、女性の権利や人間のライフスタイルを真剣に考え、「人間を機械とみている」とする態度に批判や意識改革させるための真剣に取り組んでいる、とは思っていないでしょう。
 失言に対する糾弾の多くがそうであるように、今回もその発言内容について攻撃することが目的ではなく、その発言者もしくはそのグループを攻撃することが目的であること、つまりは参院選に向けてのアピールであることは歴然です。
 野党自身も「ちょっとヤバ」とそろそろ気づいていると思いますが、今回の糾弾、これは選挙には逆効果でしょう。この紛糾で票を伸ばすのは自民党です。辞職しなければ予算審議に応じないとか、「そんな手段でしか対抗できない野党」というイメージは、有権者を野党から引き離すでしょう。国会や次の選挙では、福祉、教育、そしてなにより憲法改正(改悪)など、これまでにない重要案件が山積みになっています。税金をおおいに使っている国会議員が、レベルの低い失言への糾弾などという、小学生でもできるような作業に熱中して本職をおろそかにしている事態を、一番喜んでいるのは自民党でしょう。しめしめと意図的にひっぱっているのは実は自民党だな。
 これは国会での「いじめ」の構図である、という自民党側からの意識誘導操作もちらほら出てますよ。「いじめ」だけじゃなくて、この間、TVでやっていた「自分のこどもを叱ったのがけしからん」「謝罪がなければ学校へ子どもをいかせない」「学校へ子どもが行けないのは学校の責任だ」といった論理で、しつこく攻撃して、ついには担任と校長を辞職まで追い込んだ親がいたけど、それも思い出しちゃったな。


「けじめか浪花節か」みたいな単純な二分法でみてると、ねごそぎ持っていかれるぞ。


 北極では、氷がとけて、白熊さんの居場所がなくなって、しょっちゅう泳いでなきゃいけないっていうのに、こんなくだらんことに時間をつぶしていていいのか?


 写真は、ついに手持ちの最後の不二家のポップキャンディー