就職活動をしている諸君へ

marumo552007-02-21

 現3回生で就職希望の人は、いま会社にまわったりシートに書いたりと、忙しくなっていると思います。
卒論の進捗も気にしつつ、就職試験の勉強もしなければならずなかなか大変でしょう。
 もちろん、就職のための専門的知識や一般教養の勉強も重要ですが、ここで卒論のことを「今はおいといて」という風に就活に集中したいと考えている人もいると思いますが、それは必ずしも得策ではありません。
 卒論の進度もいろいろでしょうけど、就職活動の面接や記述スキルのためにも、自分の研究の目的や手段について、たえずサマリー(要約)を考えていくことは必要です。もちろん途中ですから、いろいろな「要約」があると思いますが、現時点での思いを、きちんと他者に伝えられるように更新・整理していく、というのは、就職活動において役に立ちます。
 もちろん卒論のテーマそのものが相手企業の業務とかぶっている場合には、面接などでこちらの専門性を訴えるチャンスですし、仮に、まったくテーマと違っていても、熱心に取り組んでいることが伝わればプラスの評価がつくはずです。何事においても真摯に立ち向かう人かな、という評価は、受け入れ企業にとっては一番大切な部分だと思います。
 一昨年、百貨店に就職が決まった君は、卓球のドライブのコーチングの方法を、実際にデモして面接時に非常に受けたということです。そういうこともあります。この場合は行動的コーチングという内容も汎用性のある一種の人事管理技術として理解された例ですが、そういう関連づけが全くなくても、「自分が今、手がけていることに、誇りと自信をもって他者にわかることばで伝えることができるか」は、とても大切です。

 ですから、就職活動をしている諸君も、その活動のためにも、卒論の事を常に意識して、アイディアのメモをとるなり、人前でいつでもそれらを話せるような準備をしてください。
 なんつったって「対人援助学」を学んできたんですから、どこにでも通用します。理念から技法までを諸君は知っているんですよ。
 
 健闘を祈ります。