応用行動分析4,5と、昨日の産業カウンセラー・シニア講座

marumo552007-05-14

 立命館大学「応用行動分析学」のレジュメの(4)と(5)をアップしました。それぞれ

http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~mochi/07ABA4.PPT
http://www.ritsumei.ac.jp/kic/~mochi/07ABA5.PPT

です。


 昨日は、9時から16時まで、表記の講座でのデスマッチ出前講義。新幹線を、京都駅から新大阪まで、まるで地下鉄の一駅のような感じで利用していきました。10数分で着いちゃう。原谷から駅までのタクシー代金いれて片道5000円以上。高い地下鉄。
 お題は「学習・行動理論」だったのですが、以前渡された指定キーワードをばりばり無視して(いちおう電話で事務局にはお断りした上で)、簡単な行動科学と学習理論の歴史と位置づけを踏まえて行動分析学のご紹介(それしかできないし)。
 かつての「対人援助論」時代のTさんも参加してくれました。昔の卒業生で「あのときの内容を聞きたいといっている受講生がいる」って、Tさんの事かい。

 受講生の方は、高齢者(シニア)の産業カウンセラーというのではなく、シニアというのはひとつ上のレベルのカウンセラーのようで、そのランクアップに必要な科目だったんですね。
 途中や最後の質問の内容から考えると、どうもえらく臨床っぽい質問が多いな、という感じがしたんですが、この科目は、精神分析とか論理療法とかと並んで、心理療法シリーズの1科目だったんですね。
 いや、どおりでね(汗)。なのにマンツウマンのカウンセリングの限界とか、「援助設定」とか「援護」とか、対人援助系の(いつもの)文脈でごりごり話をしたんで、(あまつさえ)心理臨床家の揶揄も(必然的に)しちゃったんですけど、ここに出ている方々は、産業(=事業所・会社)の中で「臨床心理士っぽい」お仕事を目指しているヒトたちだったのかも知れませんね。ま、それであればそれで、やはりどうしても聞いておいていただきたい内容ではあったんですけどね。スクールカウンセラーも、別室で「クライエント(生徒・先生)」を慰めてるだけじゃなくて、当然、学校組織の運営と随伴性に関わらなければならいように、産業カウンセラーだって、会社づきであろうと第三者組織であろうと、いまや当該事業所の職務の流れとか社会的随伴性に手をつけずに、別室で社員を「慰めている」だけじゃ話にならないですよね。
 ましかし、講義が終わってから個人的に話をした方の中には、「療育施設」(?)の立ち上げで保護者からABAを導入しろと迫られている人や、京都府で障害者就労に関わるお仕事をされている人など、多彩でありました、ひょっとしたらごく一部の人にはピンポイント的な内容であったかも知れません(という風に勝手に期待しております)
 とまれ、多くの事業所において、障害者雇用というのは重要な案件のひとつではありましょう。産業カウンセラーの方には、この問題についてもご理解をいただく、というだけでなく、より積極的に当事者と事業所をつなぐ役割をその職制の中で実践的に(実験的にでも)見出し担っていただけないかと、ま、いわば当方としてはこの授業、ひとつの「援護活動」のつもりもあったわけです。

 Mr.and Mss. T様、色々とお世話になりました。

 もう1週間ちかく、箱ネコの姿がみえない。