夢のプラモデル屋
皆さん期末試験や、論文の査読の対応や、卒論や、修論でお忙しいと思いますので、ヒマネタ。
セミプロモデラーのU氏から、かねてから捜索のリクエストがあった、タミヤの1/12バイクシリーズ「kawasaki KR-1000F」を、お昼に探しに出ました。
久しぶりに、梅雨のあいまをぬって、自転車で(しか行けない)あの足の踏み場もないプラモデル屋さんに行って、バイクの「壁」をみても、やっぱりない。と、いつものように「どーした。どーした」という顔でプラモ屋さんが、こちらもみたので聞いてみました。
「kawasaki KR-1000F ないですか?」
プラモ屋さん「 ああ、 あれは絶版なんだよね。 もしかしたらこの列の裏にあるかもしれない」
といって、店内からは見えないので、表に一回出て、ショーウィンドーの隙間から、プラモの壁の裏側にあたる部分をのぞく、と、なんと、ありました。
「お、これだな!」てなわけで、今度は店の中に入りなおして、前列のバイクの箱を全部どかして裏側に手をつっこんで、だるま落としのごとく、件のキットの箱を取り出しました。そして、また二人で、プラモデルで壁(通路か?)を作り直したわけですが、なぜか、一台どうしても入らない。
しょうがなくて、最後の一台は、壁の一番上に横向けにして、まあ、これでいいか。(写真参照)
「絶版」というこの言葉は、コレクターにはほんとに特別のひびきがあるんですよねえ。今回のモデルは、タミヤのバイクシリーズでもわりと前期のもので、値段も最近のものの1/2に近い。よくそんなのがあったなあ。ま、あっさり復刻再販となってあっけなく確立操作崩壊するんだけど。
このプラモデル屋さん、店内の隙間通路で物色していると、「何が欲しいのか、言ってみて」と必ず問われる。物色は許さない。この一見すげない態度は、今回のエピソードから推測するに、ここのオヤジ、どこに何があるのか全部覚えてる、というものすごい能力を機会があれば発揮したいんだな。とみた。
ま、ともかく、両者、ハッピーというわけですね。
ほこりの中から絶版のプラモデルが出てくる、そういう店っていうのは、実はほんとうに夢にも出てくるんですよね。