シェイクスピアと応用行動分析

marumo552008-09-01

 徹夜で、「応用行動分析」の採点を仕上げました(って、まだ暖めてたのか)。先週、水曜日、集中講義に出張する前に、注文していたCDがアマゾンから届いてないかと、つい文学部事務室に顔を出してしまい、担当Nさんや事務長にこってり絞られて「来週月曜日までには必ず!」と約束した上は死んでも提出と勇躍通勤中の携帯にはすでに「こちらにも都合があります」というNさんからの最終通告メイルも着信。さらには、「これから運営会議です」という電話も入るわで、てんやわんや。
 
 今年の問題( http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/yosou08.pdf )では、「あなたが、これから卒論で研究したい題材について、考古学であろうと日本文学であろうと、人間の行動が関与していないものはないと推測します。そこで、研究したいテーマの中に応用行動分析の視点を加味するとすれば、どのようなことが考えられますか?」という、予想問題では最後に挙げた問を、試験では必修問題としました。


 この問題の答になかなか面白いものがありました。とくに心理以外の専攻の受講生の回答に興味深いものがあります。その中でも、英米文学専攻のK君は、シェイクスピア恋の骨折り損」から、
「あなたのくだらない冗談がのざばるのは聞く人の耳のせい。言う人の舌のせいではありません」
という台詞を引用して、言語行動の随伴性、さらにはシェイクスピアの作風に影響を与えたと思われる社会的随伴性を言及しています。なかなか。こういう興味深い回答があるので、ついタバコをふかしながら鑑賞してしまい、採点行動がなかなかはかどらなかったのですが、教員冥利につきるともいえます。Aプラス! みなさん、それぞれになかなかよく書いてあります。感心しました。はい。ごくろうさまでした。


 運営会議もそこそこに、採点書類を持って事務室に駆け込む。また叱られると思ったら事務長ほか関係者の方が、最後のマラソンランナーを迎えるように拍手してくださいました。ち。やられた。
 

 ところで。大阪樟蔭の集中から衣笠に帰ってみると、なんとびっくり。喫煙シェルターが忽然と出現。樟蔭のより立派だけど(http://d.hatena.ne.jp/marumo55/20080827)、正面ガラスに「どうしてもという時はご利用下さい」だって。なんつう余計なことを書くのだ。もうひとつのシェルターと併せて、ん百万かかったという話ですが。