Thank you for smoking (again)

marumo552008-09-02

「キャンパス」と「禁煙」という2つのキーワードでgoogleすると、膨大な数の大学や学校での禁煙対策に関する記事が出てきます。超主観的に分析したところ、「偏差値and EQ」の高い大学ほど、全面禁煙ではなく「分煙」の方策が多いようにみえます。反対に低い大学ほど、全面禁煙を謳っているような印象です。また将来の学生の就職を考えてのこととは思いますが、喫煙者は入学できない学校もありますね。看護系や福祉系の学校にそういう規定があるところがあります。以前、応用人間科学研究科の修了生で専門学校の先生になった人から、その学校が全面禁煙をしたために、みな道路に出て吸うようになって吸い殻だらけになってしまい住民の苦情が出ているので、行動分析的な対処の仕方を教えてください、という相談を受けたことがあります。もちろん、「学校内に(堂々と吸える)立派な喫煙スペースを作るべきです」と答えました。ハトの「糞害」(って糞をしない脊椎動物がいるか? ハト憤慨)に対して、撲滅作戦は意味がないのと同じです。


 以下、今回、検索したHPの記事からそこでの文言を書き並べてみます。

 「タバコを吸ってみたいと思うのは子どもっぽい証し。20歳になった大人はそうは思っていない。やめたくてもやめられない状況」(どっかの某医師)
 「タバコをやめられないのは脳の病気で治療が必要。タバコを吸っている方にぜひ勧めてほしい」(同上)
「●●●大学の学生は比較的マナーは良いほうだが、少しでも喫煙者が減る活動につながれば」(某大学禁煙キャンペーンボランティア)
 「タバコを吸うだけで罰せられる国もあり、それが世界の常識。タバコをやめたいと思う時期が必ずくる。やめられないのなら、最初から吸わないこと(某県職員)
 「タバコは健康だけじゃなく自由をも奪う。これからも吸わない自分を大切にし、自分で健康を守ってほしい」(同上)、
 「●●●学園は、人類と社会の進歩と発展に貢献するという教育研究機関としての使命を深く自覚し、『人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民を育成する』という教育の目的を具現化する一環として、受動喫煙の防止とキャンパス全面禁煙に向け、以下の取り組みを進める」(某大学HP)


 これらの文章を読んで、背筋が寒くならない(あるいは読んでいて恥ずかしくならない)人は、世界の歴史(日本史でも妥協しよう)を全然勉強しないで、ここまできた可能性があります。あるいは「時計じかけのオレンジ」でもいい。
 医学的あるいは生物学的根拠を持ち出して国策やそれに追従した規則で少数派を撲滅しようとする態度は、決して過去のものではないのですね。本学の陰山先生も言うように基礎学力はほんとうに大切だと思います。
 あ、ちなみに立命館大学では、あの立派な喫煙ブースも数年後にはキャンパス全面禁煙になるので壊しちゃうらしいです、という話をしたら「授業料でそんな無駄金使わないでくれ。有料にしても存続させよ。高い授業料をなんだと思ってるんだ」という父兄の方がいました。いずれにせよそれは正論。


  なんか今日は、えらくアクセス数が多くて、ああ、とうとうこのブログもメジャーになったかと喜んだのも束の間、なんと2chにリンクが貼ってある。
ゼミの卒業生の一人が、某テレビ番組でこ汚いピンクのワンボックスに乗ってアジアをふらふらしてるらしい。お父さんそんな娘に育てた覚えはないぞ。ああ、でもともかく無事の帰国を祈ってますよ。ほんとに。