障害のある市民の就労支援に関する調査・検討委員会

marumo552008-09-10

 表記の第一回目の会議が、SANSA右京で開かれました。
 第0回(http://d.hatena.ne.jp/marumo55/20080822)とメンバーは同じで、朱雀工房Aさん(http://kyoto-kosainokai.jp/suzakukoubou.html)、同和園Sさん(http://www.dowaen.jp/)、中小企業家同友会Dさん、(http://www.doyu-kyoto.or.jp/http://seafood-kyoto.com/kaisyagaiyou.html)、きょうとNPOセンターFさん(http://www.npo-net.or.jp/center/)、タイム・ワークサポートセンターFさん(http://arashiyama-marche.com/timework.html)、そして、就業・生活支援センターNさんとSさん(新)、京都市IさんとFさん(R大OG)。

 今回は、中長期のコンセプトの確認と委員会としてのタイムテーブルの確認。具体的目標として、前回の総括として挙がった取り組み(京都市委員の作成案)の要旨は、
1) 面接会案内・企業等の求人情報を福祉施設に周知できる風とおしのよい連絡体制の構築。
2) わかりやすい「就労支援マップ」の作成
3)「障害者就労支援手帳」(仮称)の作成・共有の仕組みづくり
4)国のジョブコーチ、府のジョブサポーターをより効果的に機能させるためのボランティアや学生などの人的支援策の構築をつうじて、職場定着支援の充実。

  わたくしが、前回の討論から勝手に総括して提出した中長期計画案は(抜粋)「協働機構」の構築にともない、障害者の継続的就労を支援するために・・・
M1) キャリアアップ(同一事業所内であれ異動にともなう移行であれ)を可能にし、それを可視化できる「キャリアシート」の標準化
M2)異動や就労形態の多様化に対応できる「企業連合」的受け入れ体制の構築
M3) 個別の個人の、就労継続やQOLの維持・拡大(キャリアアップ)を点検できる評価や相談体制の明確化。
M4)就労支援のための社会資源の可視化を実現するHPの作成
 
 というわけで、2)はM4)、3)はM2)に対応してます。
本日、確認されたことは、
1) 京都市での障害者雇用の試行を、こちらの言葉でいえばアクティブ・シミュレーションと考えれば、この障害者就労支援は実は、障害の有無にかかわらず、就労全般あるいは市民のキャリアプランについてのひとつの示唆となるもの、くらいに前向きに考えていくということ。
2) 継続性のある障害者就労支援のために(今回確認されたキーワード「ずうーーと」)、各セクターがそれぞれにメリットを持つ(与えられたメリットではなく、障害者の雇用もしくは就労支援がセクター自身のキャリアアップとなるようなセルフ・マネジメントを積極的に考えるという意味ですが)必要があり、「協働機構」の構築によって各委員のセクターが具体的にどのようなメリットを得るかについて意見を寄せ合うことを次回までの「宿題」とする。
 
 京都市の総括の、1)「障害者就労支援手帳」って、それじゃ全く旧来の福祉政策発想になってしまうので(笑:笑えない)、もっと「FA宣言した野球選手にふさわしい」(このフレーズを今日の会議でも連呼)名称にしましょうよ。提案側も委員も賛成。こちらは「キャリアシート」という名前で提案しましたけど、もっと良い名前があれば採用させていただきたいので、このブログをみている皆様、是非ご意見およせください。採用の際には、私から個人的に記念品を差し上げます。(ほんとか)

 次回は、キャリアシートの作成に関わり、総合支援学校からゲストを呼んで「個別の包括支援プラン」について説明してもらう予定です。学校と福祉施設が連携として「個別の支援計画」を検討するという試みは北九州のヒューマンサービスネット(http://blog.livedoor.jp/kyf2/archives/cat_10033613.html)で、すでに先行してますよね。あ、そっちの進展はHPでもみえてはいますけど、どうですか? どなたか北九州の関係者の方で、このブログ読んでいたら教えてください。お便り下さい、どぞよろしく。
 

 会場になったSANSA右京って、こんな立派な庁舎ができてたんですね。地下鉄開通と連動かな。☆先生んちの近くだなこれは。例によって30分前に到着する予定で家を出たら10分で着いてしまった(50分待機)。こりゃ便利だ。しかし、おかげでまた駐車料金がかさんでしまった。

 ああ! 改めてHP見たら、「最初の1時間は無料で、以降30分毎に300円、右京区役所利用者の方には利用時間に応じた無料券が発行されます。」ってあるけど・・・・「市」の仕事じゃだめか。