デュアルシステム関連会議

marumo552008-11-19

 デュアルシステムは、京都市の総合支援学校の「職業科」の生徒さんを中心に、京都の大企業での実習とそれに続く(可能なら)就職を促進する、一種のインターンシップ制度です。
 来年から鳴滝、白河の両総合支援学校の「職業科」の定員も増えることもあり、このシステムに関連する会議が3つ連続的に行われました。
 その会議のひとつには、関係する生徒の保護者の代表の方も参加され意見を述べられていました。その中で、両学校の職業科の生徒について、『新聞などで就労率100%を達成』といった記事をみるたびに「ドキっ」とするといったことを述べられている方もいました。
 これは私も同様です。もちろん就職率100%ということを目標にすることは、並々ならぬ関係者の努力によって初めて可能なことであり、また学科の目的からして当然ではあります。しかし親御さんからすれば、就職した瞬間から支援をするのは自分たちだけ、という不安な状況になるわけです。就職をしてからの継続的支援というものがほとんど組織的に行われていないわけです。

 京都市による就労支援の検討・調査委員会のほうでも、共有ミッションを「継続的就労の実現」とすべきと結論が出ておりますが、こちらでデュアルのほうでも、就職率を高めるためにも、就職後の継続的支援のための様々なセクターの連携組織のようなものが必要だという意見が大半を占めていたように思います。
 
 昨年も同じようなコメントをこの日記でしたような気がしますが、やっと「継続的支援」を共有ミッションにするということがコンセンサスになってきたかな、と。
 それにしても、企業側は今たいへんですからね。新聞にも載っていましたが、作業所や授産施設で受けていた仕事も激減しているといった状況もあるようです。


 写真は、等持院ネコ。