SWING DAYS

marumo552008-11-26

 本日は、NPO法人「SWING」さんにて、障害者就労支援にむけての、事業所、福祉施設、大学の連携についての第三回目のミーティング。
現在、京都市の障害者就労支援の検討調査委員会でおこなうアンケート調査の担当に(無理矢理)なった腰痛で原谷で療養していたNIU君も同席(会議2時間前に呼び出し)。今回は、院生I田による、それぞれのセクターのメリットを、事業所用、福祉施設用の2種類で連プロモーションカタログ作成という想定で、表現したものをネタに、これに大学を加えた3つのセクターがともにWINとなるには、どのような仕組みと条件が必要かという議論をしました。
 超マイクロ事業所「ちいさくさくまえにならえ」、かなり小さいNPO法人「SWING]、かなり実力に?の学生を主体とした立命館学生ジョブコーチという、こじんまりした、しかしそれゆえ相互の関係性や変数を操作しやすい状況で、連携によるメリットを追求しているものです。

 「ちいさく・・」と「SWING]の間での、有償作業をはさんだ連携に、学生も参加させてもらった、「ちいさく連携しましょう」シミュレーションです。しかし、小さくでも実際に賃金を発生させて、その上、可能な限り事業所の利益も可能にするには、どのような支援が必要か。
 そして、現行法や自立支援法のもとで、障害者就労支援における金銭の流れはどのようなものが可能なのか。また、制度としての、施設外就労、施設外支援、企業内実習という類似の実践方法において、それぞれのセクターにどれだけの経済的あるいは教育的メリットが発生しうるか。
 このあたりの、経済的随伴性(ヒトの行動の連鎖)を慎重に考えながら、大学の学生ジョブコーチが、他のセクターにメリットをもたらす、という枠組みを考えているわけです。
 
 この数週間、京都市の障害者就労支援に関わる、企業、福祉施設、学校にあてたアンケートを受託研究しているので、ずいぶんとそのへんは勉強もしたのですが、さすがにプロの福祉施設の運営者に実践的な話を伺うと、初めてその機能の善し悪しなどもみえてきます。最適点のようなバランスへ向けての戦略も、今回の具体的実践をつうじて、やっと少しだけ理解できてきたように思います。

 なにせ、こちらミクロな直接支援な心理的立場からスタートしていますので、社会的随伴性(誰が当該の行動(就労や支援行動)を維持するのか)を辿って、制度の問題にまで実証的にとらえ必要な支援の配置とその実現を援護していく、という長年にわたって、なかなか実現できたなkった「行動福祉的」なコーディネーションや、まさに対人援助学的な実践・研究の可能性がみえてきたように思います。

 SWINGのkノ戸さん、N川さん、N田さん、本当にありがとうございます。そして「ちいさく・・・」のT崎さん、根気強く、学生にここまで作業をすすめさせていただき感謝です。


 ところで写真はSWINGの守護神(まねきネコ?)の"照るネコ様”。これは1年も、作業場の黒板から消されることができません。確かに、これは消せないですよね。3にんのスタッフはみな目撃したと言ってますが、ぜひとも、ここの製品のロゴとして使用することを強くお勧めします。最初にSWINGに来たとき、このネコ様をみて感動したものです。ある意味、このNPO法人のデザインセンス(必ずしも芸術的意匠のみでなくその生き方も)に、われわれもおおいに共感するところなんですよね。
 と、ふとみると2人のスタッフが来ているフード付きパーカーのロゴに、SWINGの文字を発見しあまりにおしゃれなんで、ぼくも発注。