バリフリ心・条件性弁別・MATCH

marumo552008-11-28

 本日のバリアフリーの心理学では、条件性弁別という学習方法について紹介しました。語彙獲得や複数モードの獲得のための教授や、言葉を話さない対象者における現状での概念構造をアセスメントする際などに用いられます。

 わたくしが、最初にこの条件性弁別の方法を使った実践研究は、慶應義塾大学の助手時代に、まったくの手動の装置を、東京の某小学校の「障害児学級」に持ち込んで、ダウン症の小学校1年生の児童を対象に、色や形の「同一見本あわせ」という、全く同じ刺激を選ぶという事態で用いたものです。

 その研究のあらましは、以下にあります(これも、諸君が生まれたか準備段階の頃のものです)。絶版なのでリンク貼ってあります。以下のリンクの最後の(1988).pdfという部分までコピーした上で、アクセスしてください。

 http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/12-Mochizuki(1988).pdf

 手動の装置から、今回、紹介したNECのPCで行うようになった研究の中で、あの装置を施設居住の成人の人の漢字などの自習装置として用いた研究は、行動分析学研究の4巻(1989)にあります。これは、学内からは、CiNiiで、PDFで全文読むことができますので、興味のある人は、ダウンロードしてください。
 渡辺 浩志・ 望月 昭(1989)「施設の中で一人で勉強できる : パソコンを使った自習システムの試み」、行動分析学研究 Vol.4 pp. 27-37 です。キーワードで「行動分析学研究、自習システム」で、出てきます。


 写真は、等持院ネコその2