障害のある生徒の雇用促進に関する企業向けセミナー

marumo552008-12-10

表記のセミナーが、京都教育総合センターで開かれました。この会は、いわゆる「デュアルシステム」とよばれる総合支援学校と京都の企業との連携作業の発表の場で、昨年度(2月15日)に続き第二回目です。デュアルシステム会議には、当方はオブザーバーという形で参加させてもらっています。
この1年、立命館大学の学生ジョブコーチも、学校の就労実習ではなく、初めて企業に就労した卒業生への支援にも参加させてもらい、企業や福祉的資源、そして改めて総合支援学校の役割について、実際に参加しながら分析する機会を得ました。そういう意味では大学セクター(学生ジョブコーチ)としては、苦労も多かったですが得るものも多かった1年でした。

冒頭で、デュアルシステムの代表である京都経営者協会専務理事の向井仲和美氏による挨拶のなかで、企業にとって厳しい状況の中でも障害者雇用は別物として考えていこう、また従業員の雇用を守る企業の矜恃について再確認しようという心強い表明がありました。今回は、特例子会社の伊勢丹ソレイユ社長の四王天正邦氏の講演を軸に、堀場製作所とTSKでの障害者雇用の経過や課題が紹介されました。

 京都は全国平均よりほんのわずかに雇用率が高いらしいですが、それでよしとせず、さらに多くの企業が障害者雇用を実現できるように、支援組織も、企業だのみにせず、新しいサービスのアイディアを提出することが求められていると思います。そういう意味では、この1年間、新しい仕組みなりアイディアが出たかというと必ずしもそうではありません。

学生ジョブコーチからは、この1年、院生の池田君を中心にNPOスウィングと「小さくまえにならえ」との連携で行われた「企業−施設−大学」の連携モデルを「ピンポイント雇用」の事例として、そこから施設外就労のための企業向けのパンフレットを配布しました。張り切ってシミュレーションDVDでのプレゼンも用意してみたのですが時間なかったですね。皆さん御苦労さま。これを機に準備できたことでよしとしましょう。さらに改良したものを別の機会でお披露目しましょう。


 写真は、堀場製作所の西川氏のプレゼン風景。立命館のこと引用してくださってありがとうございます。今年は本当にお世話になりました。