バリフリ心のリプライ

marumo552009-01-09

 早速に、バリフリ最終章「FCという社会現象」の講義のコメントありがとうございます。

 改めて「奇跡の詩人」を見返すと、心理学とか対人援助学とかいうより、社会学的なテーマのようにも思えてきますね。時間が経ったからでしょうか。
「奇跡の人」とその御身内、そして奇跡の人から元気をもらうたくさんの聴衆、という構図は、宗教的な集団の発祥の現場に立ち会っているようにも見えますね。
 という書き方をすると、ほとんど否定的な物言いですが、「援助つきのコミュニケーション」というものの究極的なかたちに、われわれはどれだけ許容できるか、という事を試されているようにも思えます。
 
 あの場で出てきた、カードをどんどん見せる、リハビリテーションとして多人数のボランティアが身体接触をする、妹(弟?)君が約束守らないときには、30秒間タイムアウトをかける、これらは、それぞれに世間では「有名な手法」として知られるものです。セットではないですが。

 この番組をみて、「いかにもインチキ」とか「売名行為」とか「児童虐待」とかの印象を持ったか、「痛い」場面をみてしまったと思うか、それとも、やっぱり「奇跡」をみたと思うか。それとも、また別の感想をいだくか・・・・
 
 前に引用したわたくしの文章と併せて、もういちど考えてみてください。
 http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/FC.pdf

 もちろん、授業のVTRのみの感想でもいいので、コメントしてくださいね。いよいよ、バリフリ心理のコメントとしては、ほぼ最後の機会ですよ。