対人援助学のすすめ at ロータリークラブ

marumo552009-02-04

 Yatto先生からの紹介で、京都嵯峨野ロータリークラブで「対人援助学のすすめ」というタイトルでロータリアンの皆さんにお話をさせていただきました。ふだん学生や教員がお世話になっているK幼稚園のS園長先生が会長ということもあり、また、障害者就労支援の地域展開、そして今年から始まる「対人援助学会」のプロモーションという(もりだくさんの)ミッションを理由に、ほかの予定にお断りを入れて参加させていただきました。ごめんなさい。入試採点は金曜日に人の2倍の効率でやります。M市さんごめんさない、水曜日シリーズは、比叡山の山越え失敗もはさみ、ごぶさたしてます。

 今回は、対人援助における「サービス」と、この地域でのさまざまな職種の代表であるロータリアンの皆さんの「プロ」な部分との共通点ということを意識して、これまでの教育や福祉とは異なる「対人援助学」の特徴について話をさせてもらいました。ロータリークラブのモットーは、それぞれ自分の仕事を通じての社会貢献が基本とお聞きしましたので、それこそが現状での対人援助的な地域環境の実現にふさわしいものであるという、勝手な前提でお話ししました。

 先日、打ち合わせをしたS会長が、小学生にバイクの運転を教えることの意味について熱く語られたことに大変共感と感動を覚え、そのことにも絡み、重い障害のある生徒に電動車いすの乗り方を教える行為の意味について、「マイナスから人並み」ではなく「楽しいライダーになる」という違いの解説から始まり、自閉症児の茶道指南(これは井上雅彦先生の例ですけど)、障害児を客として遇してくれたスーパーの店長の話、などを紹介し、いま、その道のプロにこそ、障害のある人の人権を確保する方法を聞くべきでは、という展開。

 このことについて、さらに詳しい内容は、私のHPの「デニーズへようこそ、お客様の平均年収は?」(http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/thinkabout.html)にあります。

 それにしても、S会長は、第一回の8耐で2位という大実績のライダーとのこと。まさかと思ったけど私より年齢も上。かっこいいなあ。こういう不良中年(!)には、ぜひとも対人援助学会に入ってもらおう。

 S会長、ロータリアンのみなさま、暖かいオーディエンスとして話を聞いていただいてありがとうございました。