朝から西総合支援学校で研究発表会

marumo552009-02-05

 平成20年度 京都市立西総合支援学校(文部科学省指定平成20年度コミュニティ・スクール推進事業指定校)による研究報告会がありました。全体テーマは「子どもの地域での生活を見据えた教育・支援について〜個別の包括支援に基づく協同と協働〜」で、私は中学部の指導助言者(ちょっと顔が赤くなるような役名)として参加させてもらいました。

 朝から桂駅でType Rシビックで迎えにきていただき(写真参照)、午前中は公開モデル授業の参観、午後はポスターセッションと続いて、学部別分科会。
 
中学部のテーマは「生徒が地域で自ら活動するために必要な活動パッケージづくり」というタイトルで、先生方の実践発表がありました。ここで、新用語(?)として、「パッケージ」と「グッズ」というものが登場しました。「キャリアアップ」も使ってましたね。
 「パッケージ」の概念の説明に、ボール紙の立方体の箱が準備され、それをあけると、いくつかの封筒が入っている。それぞれの封筒に具体的な状況の中での活動やそのためのグッズ(=援助設定:モノとヒト)が書かれている紙が入っている。プレゼンに3Dモデルを使うというなかなか技の入ったものでした。これ概念モデルじゃなくて、本当に箱と封筒を用意して、情報移項パッケージとしてほかの支援者が箱をあけたり中に入っている封筒の数をみたりできるようにして、「更新」を物理的に確認できるようにしたらどうでしょうか。


  ま、あえて発表者や教員の皆様へ「教育的シドー」。

1)関係者に説明する今回のような「プレゼン」は、単なる「教育」ではなく「包括(インクルージョン)支援」という枠組みで仕事をする以上、不可欠な、というか、これを効果的に行えることこそが教員の役割です。企業では、プレゼンを甘くみる会社員はいません。教員もまったく同様です。しゃべりに自信がない先生、とりわけ若いうちは、発表原稿くらい用意しよう。北海道から九州から参加してくれているオーディエンスへの礼儀です。
2)上記とまったく同じ理由で、「名刺」くらい作って常に携帯しよう。就労支援もある高等部では当たり前だけど、中学部、小学部でも同様です。会社で「名刺持ってません」ではすみません。「包括支援」なんですから、学校の中だけで仕事が完結するというような時代はとっくに終わってます。今回の全体テーマや分科会のテーマのもとで仕事していて、名刺も持たないというのは立派な矛盾だと思います。