ホンダ インサイト 試乗

marumo552009-02-09

 あんまり忙しいので、北山の郵便局から郵メイルで大量の書類を出しにいきがてら、ふと通りの向かいにホンダの販売店がある。発売を開始したインサイトがみえてる。HPによると、試乗などはインターネットで予約しないとだめと書いてあったんで、そのままやりすごそうと思ったんですが。死ぬほど忙しいし。

 でもまあ、ちょっとだけ見物しよっと思って、郵便局に自分の車を駐車しっぱなして、横断してホンダへ行く。インサイトの販売開始後はじめての週末ということで、かなりの人が車を見に来ていた。

 到底、試乗などしようとすれば順番待ちで待たされるだろうから、見るだけみたらすぐ帰って仕事ができるはずだったんだけど、ふと、そこに試乗用のGタイプがおいてあるので、そのあたりを走り回っている販売店の人に、なにげに、ずばり「これ乗っていい?」と言ったら、意外とすんなり「あ、今、キー持ってきます」って、ほかのお客と間違ったのかも知れないけど、そそくさ運転席へ。

 ふむ。操作はいたってオーソドックスで、スターターボタンがあるわけでもなし、ふつうにキーをひねるんですね。シートの調整なんかも、電動ではなくて、すべて「うんとこしょ」のマニュアル。ま、これはこれでいいじゃん。前方視界はAピラーの脇の三角ゾーンがガラスなんで、なかなかよろしい。G型というベーシックモデルなんで、パドルもなしですが、この車でパドルがあってもしょうがないでしょう。割りと低い速度での試乗だったので、上のほうでの回転がどうなるかはわかりませんが、下のほうでは、そこそこ静かだし運転はしやすい。ステアリング(電動アシストでしょうが)ちょっと違和感がありましが、ま、普通でしょう。信号でブレーキを踏むと自然にエンジンが切れます。走行中のエンジン停止っていうのは、昔、古い車のときには、いわゆる「エンスト」という最悪の事態だったので、ちょっとやはり中高年としては不安ですが、ブレーキから足を上げた瞬間、アクセルに踏みかえる前にエンジンは再起動しています。それはほとんど気づかないくらい静かに回り始めます。なれれば普通。

 そしてこの車でもっとも好印象だったのは、意外と、動きが穏やかというか、アクセルの反応も、アクセルやハンドルの操作そのものに必要な力も、ほどほどに重いということです。ちょっとアクセルふんだら、どばーと勢いよくスタートした割りに、後の高回転時に勢いがなくなるという国産車、とくにT車の車とは対照的に、落ち着いた挙動といえます。T社のは、かなり図体のでかい車でも、ちょこっとアクセル踏むと、節操なくスピードが出ちゃって冷や汗を何度もかいた経験がありますが、インサイトの場合には、よき時代の高級車のような自然な力の出し方をするように思えます。ま、これで高速のほうも、落ち着きすぎていると、たんに非力な車ということになってしまうでしょうが。

 しかし、なんというか、団塊世代の車遍歴の中で考えると、ちょっと初代のシビック(私の最初の車です)が出たときのようなワクワク感があります。最近、スタイルで好きな車といったら、ホンダのエアウェイブくらいだったんですがあれはあまりに非力だったんで、すぐ忘れましたが、この5ナンバーに抑えて、プリウスにクリソツといわれながらも、実際にみてみると、けっこうユニークです。分割のリアグラスなどは、CR-Xの後ろすがたを彷彿とさせ、むしろホンダイメージアイコンでリバイバルしたように思えます。

 さて、この記事は、アクセス数ゲットの実験でもあります。ホンダインサイトと、あいのり桃ちゃんと、どっちが勝つかな。明日が楽しみ。って、そんな暇ないけど。