AACの翻訳本

marumo552009-02-25


 3年越しの翻訳作業がやっと終わりそうです。Richle, Beukelman, and Light(Eds) Exemplary Practices for Beginning Communicatiors: Implication for AAC (P.H. Brooks publishing)の翻訳の作業も、第三校までこぎつけました。
 
 立命館人文学会の出版助成の決定を数年前に受けていながら、版権切れ数回、国内出版本屋さんからの見放され、訳し始めたらこんなに長い本だったのかい、などなど、翻訳中止になりそうになりながらも、いろいろな人の援助でやっとここまでこぎつけました。(N社さん結局ごめんなさい)

 邦訳タイトル『ビギニング・コミュニケーターのためのAAC活用事例集:機能分析から始めるコミュニケーション指導』で行く予定です(未定)。
「帯」の文句も考えちゃいました。
 
 母国語を教えることがコミュニケーション指導ではない。機器に頼ることがAACではない。コミュニケーションが、今、始まろうとする重い障害のある子ども(ビギニング・コミュニケーター)に、どんなタイミングで、何を、どのように支援していけば最大の効果を生むか。コミュニケーション指導の基本ロジックと世界の実践研究事例を網羅。

 ていうんですけどね。ほんとにここまで行くのかな。監訳は1998年の『発達障害に関する10の倫理的課題』以来ですけど、昨今の「研究倫理」問題の注目度からいえば、10年前から大事な本だったんですけどね。コンプライアンスと倫理の問題は違うこと、倫理というのも社会的随伴性の中で、どのように当事者の利益を最大化するか、という話でした。もうAmazon.でも品切れかな。


 写真は、BRUTUSの最新号(3/15:2009)「猫である」の付録の猫シールから拝借。