久々のU氏の作品

marumo552009-03-15

 久々のモデラーU氏のYAMAHA-YZR500。 衣笠在住の第一回鈴鹿八耐でポールポジションをとった、かのS先生がその時に乗ったTZ750のモデルを、U氏に依頼しようとしていた矢先に、U氏からいただきましたあ。偶然ですけど。

 このYZRは、タミヤの1/12のバイクシリーズの第一号で、世界のモデラーをうならせたキットです。ちなみにバイクモデルといえば、当時は某海外のモデルメーカー(プロターとかね)が有名だったのですが、この製品あたりから完全にタミヤが席捲していったものですよね。この作品についても、写真を見たS先生をして「これ本物でしょ」と言わしめたものです。

 
 最近は、子どもがプラモデルなんぞを作らなくなったのはさびしい限りです。完成品にも良いモデルが結構あるので、目も肥えてしまって、自分で組んでも見劣りがする、っていうのも一因でしょうね。というわけで、プラモデルはすっかり大人の趣味で、最近出るキットはみな値段が高い! プラモデルではないですが、鉄道モデルの老舗「メルクリン」も、とうとうつぶれちゃいましたねえ。天賞堂はだいじょうぶかな。腕時計で採算はとってるのかな?

 そろそろU氏のHPなど作って注文生産の道も勧めたいところですが、趣味が仕事になってしまうというのも、なかなかつらいものがあります。

 
 モデラーのアマチュアとプロの違いは、プロは上手にコストも考えつつ要点重視で制作するのに対して、アマチュアは無限の時間を使って全身全霊でディテールを凝ったりする。それでいて、第三者が見ると短い時間しか費やしていないプロの作品の方ができが良いと思えてしまうんですよね。

 しかし、本当にある種の限られたアマチュアの人の中には、本当に息を呑むような異次元的作品を作れる人がいます。しかしそれは本当にレアケースです。これまで半世紀以上生きてきましたが、「息が止まるような作品」というのは、今から20年くらい前、名古屋市の某プラモデル店に飾られていた1/24のアメ車のモデル群が最初で最後です。しばらく前に久しぶりに尋ねたら、もう持ち主が回収したとのこと。もはや幻の作品でした。ネットにもたくさんモデラーのページがありますが、あの作品群に比べたらオモチャです。ぼくもあの作品に近づくべくコロニー時代には研究所で夜中まで作ったりしたなあ(時効)。

 
 「学生ジョブコーチ」という立場も、無限に詳細なデータをとることができる、じっくり時間をかけて分析し表現していける、という意味ではアマチュアに近いものがあります。コスト度外視ですからね。
 企業、学校、福祉職員という「対人援助」の他のセクターのメンバーと違って、唯一、お金を払って(学費を納めて)就労支援をするわけです。しかし、金をもらってないのだから、そこそこのことしかできない、というのではなく、金を払ってまでやる以上、全力を尽くすことができるともいえます。
また「金をもらっていない」という第三の立場だからこそ、当事者中心に事が運べるということもあります。アマチュアの強みです。

 どうも、少々、最近の学生さんはまるで「プロ」のように見えることがあります。教員であるわれわれはプロですが、その度肝を抜くようなアマチュアの特権を行使してもらいたいと期待しているのですが。みんな、あれやこれやで忙しいそうで「仕事」としてこなしてないか? (教授連も含めて)プロの真似してちゃダメなんだよ。