心理学研究入門(ミニ心理学史その2)

marumo552009-05-15

 本日も、研究入門では、ミニ心理学史(パブロフから望月昭まで)のプレゼンをしてもらいましたけど、みんなスキルアップ、キャリアアップしてましたね。望月昭が対人援助の方法として、どうして行動分析を選んだか、という、現在から過去の歴史に遡っていくという方法で解説をしてくれた班がありましたが、文脈というものを現時点での課題から逆算して読み解いていく、という方法は、数多ある歴史経路(まさに複線経路ですな)自体を自らが選ぶという積極的な行動とも言えます。TA君も感想で言っていたように、「とても研究入門の学生のプレゼンとは思えない。大学院クラスです」という感銘を受けました。
 これから発表する班は、さらにグレードアップするのはだんだん大変になってきますがユニークな発表を期待しています。他の班の発表も引用しながら、自分たちの発表内容の個性を売り込むという練習もしてくださいね。


 なお、スキナーの枠組みなどについては、明日、大阪である産業カウンセラーのシニア講座の資料としてHPにアップしたPPの資料も参考にしてください。http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~mochi/SangyoABA1.PPT
 ここでは早速、6班の発表資料を、「署名つきの資料」として利用させてもらってます。悪しからず。今度、なんかおごります。

 個人別レポートですが、この「ミニ心理学史」について、それぞれ自分なりの歴史解釈や意見と、とりあえずの今、自分のいる位置を歴史の上に確認する(「パブロフから望月昭」に加えて「自分」)ような論述を加えてください。
 1)A4にワープロで書いて来週の金曜日に提出。
 2)所属する班、自分の名前、とタイトル(「ミニ学習心理学史」:副題を自分でつける)
 3)どんな展望で歴史を書いたか(起承転結の「起」)、歴史展望(起承転結の「承」)、自分は今、どんな立場に近いところで、これからの研究を展開しようとしているか(転)、全体のまとめ(結) というふうに、起承転結の構造を心がけてください。
 4)記述方法については、リテラシーのライティングに関するマニュアルも参考にしてください。図表のキャプションの入れ方、引用文献の書き方、などに注意して書いてください。前にも書いたように、参考文献は基本的には書かない。すべて引用文献として、本文中と末尾の引用文献の項目にルールに従って書いてください。

 このレポートは、紙媒体と、メイル添付のふたつの方法で提出してください。メイル添付に関しては、ファイル名に、「研究入門中村一郎」(例)のように、自分の名前を入れたものにしてください。メイルのあて先は、私のアドレスです。WORDか一太郎のいずれかで送ってください。グループ発表のときに使った図や、新たな図表を適宜入れてください。