「10歳の壁」

marumo552009-06-18

 本日、2回も「10歳の壁」という言葉を聞きましたね。また流行ってんですね(笑:笑いごとじゃないか)。
午前中には、某院生から、どこかの授業で「10歳の壁というのがまた問題になっている」というので、「ではそれを乗り越えるのはどうすればよいのですか?」と聞いたら、「それはみんなが考えること」とかいうリプライだったそうです。みんな考えてみましょう。夜はNHKの「クローズアップ現代」のテーマが「10歳の壁」。スピードを競うような計算ばっかりやってるので「考える力」がつかないという説もあるそうな。そーら、来た、来た、(^^)
百枡計算もやり玉に上がってましたね。
 最後に某大学の先生が「コミュニケーション能力」が大切で、読書をしましょう。ってな処方箋もありました。

 
 この番組、誰かビデオ採ってないですかああ?? 事例とそれに対する「専門家」のコメントについて、行動分析学特論で議論しましょおお。レポートのタイトルこれに変更しようかな。

 百枡計算の「欠陥」のように示されていた解説も非常に興味深いものでした。一桁の数字がランダム(?)に縦横に書いてあって、それぞれの数字の座標の交わる部分に足し算の結果を記入していくわけですが、この課題の「問題」として挙げられていたのは、スピードを求められるあまりに、生徒はある戦略をとってしまいほんとうの学習にならんと。どういう戦略かというと、縦の数字の中の0の行の「計算」をまずやってしまう。つまりは、最上段に示されている行方向の数字をそのまま写せばよいと。そして次に、縦が1の数字のある行は、さっき書いた答えの「次の数字(要するに+1)」を書いていく。こうやれば、すごく早くできる、と。

 
 すばらしい戦略ではないか。「早くやるにはこれだ!」と発見した生徒は、そこで「10歳の壁」に風穴あけたな。次は、生徒どおしで、百枡の問題を出し合って、どんだけ相手の計算スピードを鈍らせられるかで勝負すれば、10歳の壁はほんとに超えられるでしょう。 

 「学びあい」が大切だとのことです。単に、できる、ではなく、理解して人に説明できる(教えることができる)のが大切とのこと。キューバの学力の源も、これかな?



 写真は守山の農協ショップの風景。